体が硬いと頭も硬いって本当!? ストレッチで心身ともに柔軟になろう
【青山剛】
代謝が上がり、脂肪が燃えやすい体になる
【Getty Images】
1)動きやすい体を作る。筋肉の伸びや張り、関節の動きがよくなるのでパフォーマンスが上がる
2)ケガの予防。筋肉が事前によく伸びる状態にしておけば、運動で急に伸ばしてもそれに耐えることができる
3)疲労や痛みの早期回復。運動後のストレッチでは血行が促進さて、疲労物質の除去もスムーズになり、また筋肉の緊張も和らぐので、関節や腱の負担が減り、痛みの軽減になる
このほかには、ケガをした場合に回復を早めたり、ストレッチによって代謝が上がり、脂肪が燃えやすい体になるなど、多くの効果があります。
ちなみに、私は中学2年から約25年以上、毎日「40分間ストレッチ」を行っています。そのおかげで、1週間以上動けないようなケガもなければ、スタイルを崩したこともありません。また、疲労回復も同世代に比べたら相当早いので、トレーニングをコンスタントに積み上げることができています。
体が硬いとケガをしやすい、やせにくい……
【Getty Images】
(1)体(特に体幹)が上手く使えず、パフォーマンスが上がりにくい
(2)ケガをしやすいし、ケガをした後の回復も遅い
(3)疲労回復に時間がかかり、トレーニングがうまく積めない
(4)やせにくい
などの傾向があります。
また、ここ10年間、一般の方のパーソナル指導を行ってきて感じる、面白いデータがあります。それは「体が硬い人は、頭も硬い方が多い」ということです。冗談のようで意外と当てはまります。
「あなたは体が硬いですか?」と聞いて「はい、硬いです」と答える方はもう頭が硬い証拠です。なぜなら、自分で体が硬いと自覚があるのに、ストレッチなどをして柔らかくしようとしない、もうこれだけで十分、頭が硬くなっているというわけです(笑)。逆にパーソナル指導を進めていく中で、柔軟な対応、考え方ができる方は、体が柔らかい方が多いようです。
肩甲骨周りストレッチで正しい姿勢作りを
そこで私はそのストレッチを体系化し、運動前後は必須の「10分マストストレッチ」、そして、時間がある時に行う「40分フルストレッチ」の2種類を主に指導していくようになりました。
ここ数年、ランニングをされる方を中心にこのストレッチ指導を徹底しましたら、上記3つの効果が驚くほど出てきています。
今回はそのストレッチの中でも「肩甲骨周り」をいくつか紹介させていただきます。現代生活はパソコンやスマートフォンなど、自分の前で手先を動かす姿勢が多く、首は前に出て、背中は丸くなり、胸は閉じて……など、正しい姿勢からは逆行しています。
肩甲骨周りのストレッチを行うことで、正しい姿勢作りに役立つばかりか、肩こり、腰痛、眼精疲労などの軽減にもなりますので、行ってみてください。ちなみに今回のメニューは、オフィスでも取り組めるように立ち姿勢でできるポーズのみです。以下の点を注意しながら行ってみてください。
<ストレッチの注意点!>
(1)呼吸を止めずリラックスして行う
(2)各20秒くらいずつ行う
(3)「伸びているな」と感じるくらいの加減で行う(痛みを感じるまで伸ばさない)
1.胸・肩前
【青山剛】
2.胸・肩前・腰
【青山剛】
3.肩周り
【青山剛】
4.肩甲骨周り
【青山剛】
5.肩甲骨周り・腰
【青山剛】
6.肩横
【青山剛】
7.首横
【青山剛】
8.首後ろ
【青山剛】
9.首前
【青山剛】
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