スタンダールは痛い連敗で優勝が遠のく 途中出場の小野裕二「一からやるだけ」
トップ下で途中出場
小野裕二が途中出場を果たすも0−1で敗戦。優勝が遠のく痛い連敗を喫した 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】
スタンダールは幾度かシュートがクロスバーを強襲したり、相手GKと1対1の場面を作り出すなど多くのチャンスを作ったものの、60分頃から疲れが見え始めてプレーが停滞した。この苦しい時間帯をシャルルロワは早めの交代で凌いだが、スタンダールは79分に小野裕二を投入。右サイドでプレーすることが多かった小野だが、この試合ではトップ下のポジションにつき、2トップのエゼキエル・フライアーズ、デ・カマルゴの後ろでプレーした。
小野に対するジョゼ・リガ監督の要求は、トップ下の位置からスペースへ走ったり、セカンドボールを拾ったり、ディフェンスでもしっかり戻ること。しかし、なかなか小野にボールが集まらず、終盤はロングボールを放り込む展開となってしまい、小野は存在感を示すことができなかった。
「長くても自分が試合に出るのは15分程度。毎回そういう中で、負けてる時はチームが焦ってロングボールが多くなっています。真ん中にスペースがありましたし、自分がそこでボールを受けることができればよかったんですけれど、ちょっと前の選手も疲れていたから距離がありました」と小野は自身のプレーを振り返る。
「サポーターの人たちに申し訳なかった」
「ヘントは歴史的に見たら違うかもしれないけれど、今シーズンに関しては僕らより力があるし、いいシーズンを過ごしていると思います。彼らはチームとして“こういう戦い方”をするというのがある。僕らは監督が頻繁に変わった難しいシーズンで、自分たちのサッカーを突き詰めるという点ではまだまだ時間もかかります。ヘント戦は、その差が大きかったです。ただ、それでもやらないといけないから、その差を埋めるにはどうしたらいいか。もっと一人ひとりが単純に走らないといけないとか、割り切って(守備的な)ブロックにするのかとか。
今日に関しては、決めるべきところで決め切れませんでした。そこだけです。あんまり悲観するような内容でもなかったですし、 決定機も4〜5回あったと思います。GKとも1対1になっていましたが、そこを決め切れなかったです。今日に関しては、それが全て。もちろんプレーオフの大事な試合だけれども、それ以前に大事なダービーでした。勝利できなかったのはサポーターの人たちに申し訳なかったと思います」(小野)
毎試合がトップマッチという過酷なプレーオフ。次のコルトライク戦は中2日という強行日程だ。
「次がコルトライクとのアウェー。その次がクラブ・ブルージュとのホーム(5月2日)。そしてアンデルレヒトとのアウェーゲーム(5月17日)などがあって、最後にシャルルロワとのホームゲームがある(5月24日)。そこで勝てば優勝を決められるように、また一からやるだけです」(小野)
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