萩野「個人メドレー2種目で金メダルを」=世界選手権・競泳代表メンバー発表会見
競泳の世界選手権代表25人が決定。記者会見に臨んだ(後列左から)小関、瀬戸、萩野、入江、平井監督、(前列左から)渡部、金藤 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
日本選手権の決勝で2位以内、かつ日本水連が定めた派遣標準記録を突破した選手に代表権が与えられ、今回は萩野や入江に加え、男子400・200メートル個人メドレー、200メートルバタフライの瀬戸大也(JSS毛呂山)、200・100メートル平泳ぎの小関也朱篤(ミキハウス)ら13人が個人種目で派遣記録を突破した。
会見に出席した萩野は「200と400の個人メドレー2種目で金メダルを取ることを最大の目標にする」と意気込みを語っている。
以下は、会見における上野広治総監督と平井伯昌監督、出場選手のコメント。
上野広治総監督
「25名の選手一丸となってスタートしていきたい」と意気込みを語った上野総監督 【スポーツナビ】
世界選手権に、男子13名、女子12名を派遣します。この内訳については個人派遣標準記録突破者、若干人数が少ないのですが男子が9名、女子が4名です。その他、リレーについても6種目のリレーのトータルタイムで派遣標準記録を突破できるかを見ています。男子の400メートルリレーが派遣標準記録(3分16秒34)を突破できなかったということで、4分の1の49秒0という一人換算した数字を突破した中村克、塩浦慎理を選出しました。中村については、100メートル自由形で優勝していますので、メドレーの代表も兼ねています。このような形で、リレーその他を含めまして派遣選考基準を突破したものだけに限定しました。
派遣標準記録は五輪が終わるとあらためられ、非常にレベルの高い状況です。選手にはここで派遣標準記録を突破しなければならないということは通告していましたが、残念ながら今回はこういった人数になっているということです。
ただし、人数だけを見るのではなく、萩野や瀬戸、渡部といった複数種目で出場する選手がいるため、代表選手が戦う種目数はそれほど変わらないのではないかと思っています。ただ、来年の五輪選考会に向けて、今年の10月以降に派遣標準記録を発表していきますが、同じように突破できなければ五輪への道はなくなってくると思います。
今年度の世界選手権の大きな目標のひとつは、優勝すれば来年のリオ五輪の出場権が付帯されることがあります。あくまで来年の日本選手権に出場するということが条件になり、決定は来年の日本選手権以降にしていくことになります。
(世界選手権では、)個人としてもメダルを狙ってもらいますが、なにしろ五輪の前年です。リレー6種目について(リオ五輪の)代表権獲得の条件は、世界選手権で12位以内になることです。6種目の派遣標準記録ならびに、出場権を獲得することが目標となってくると思いますので、25名の選手一丸となってスタートしていきたいと思います。