機能性がアップしたベストセラー第3弾 南井正弘のイチオシ!

南井正弘

【南井正弘】

洗練されたデザインとカラーコンビネーション

ナイキ フライニットテクノロジーにより特殊な製法で編み上げたアッパーは、ソックスを履いているような独特なフィッティングを実現し、走行中も快適。前足部分は「ナイキ フライニット ルナ2」よりもゆとりがある 【南井正弘】

「ナイキ フライニット ルナ1+」は、2013年春にリリースされると、フライニットテクノロジーによるその優れた通気性とフィット感、ルナロンミッドソール(アウトソール=地面と接地する部分の底=とアッパー=甲の部分全体の総称=との間のソール)による高い軽量性とクッション性を発揮することで、1万5000円前後の価格帯のランニングシューズセールスにおいて、ベストセラーの1つとなった。

 そして14年春には後継モデルとなる「ナイキ フライニット ルナ2」が登場し、アッパーサイド部分、履き口周囲のフィット感を向上させることに成功していた。今春リリースされた「ナイキ フライニット ルナ3」は、前2モデルで培った機能性の高さを継承しつつ、随所でスペックアップさせることに成功している。

 ナイキのフライニットテクノロジーは、特殊な製法でアッパーを編み上げることで、まるで靴下を履いているかのようなフィット感をアスリートに提供し、長時間の着用でも快適性を失うことがない。

 一方でルナロンは、ミッドソール部分に使用されるナイキ独自のマテリアルで、高い軽量性とクッション性を兼ね備えている。「ナイキ フライニット ルナ1+」は、この2つを組み合わせることで快適な走行性能をランナーに提供し、ヒットモデルの仲間入り。その後継モデルとして登場した「ナイキ フライニット ルナ2」は、フライニットテクノロジーとルナロンの組み合わせという部分は継承しつつ、フルモデルチェンジすることで、フィット感とクッション性の向上を追求したランニングシューズで、こちらも良好なセールスを記録した。

 そんな2モデルの後を受けて15年スプリングシーズンのニューモデルとして登場したのが「ナイキ フライニット ルナ3」だ。このモデルはミッドソールとアウトソールに関しては「ナイキ フライニット ルナ2」を基本的に継承しているが、アッパー部分はフルモデルチェンジしている。

 このシリーズは、第一弾、第二弾ともに、そのスタイリッシュなデザインとカラーリングにより、ランナーだけでなくカジュアルシーンにおいてカッコよく履きこなせるスニーカーを探しているユーザーからも人気となったが、今回発表された「ナイキ フライニット ルナ3」も、洗練されたデザインとカラーコンビネーションでストリートでも重宝される存在になりそうだ。

ミッドソールは軽量性、クッション性、反発性を兼ね備えたルナロンを採用。快適な走行感をランナーに提供する 【南井正弘】

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著者プロフィール

フリージャーナリスト。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツブランドのプロダクト担当として10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズを得意分野とし、『フイナム』『日経トレンディネット』『グッズプレス』『モノマガジン』をはじめとしたウェブ媒体、雑誌で執筆活動を行う。ほぼ毎日のランニングを欠かさず、ランニングギアに特化したムック『Runners Pulse』の編集長も務める

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