第３代ＤＥＥＰ ＪＥＷＥＬＳフェザー級王座がかかった「ＤＥＥＰ ＪＥＷＥＬＳ」フェザー級（４８キロ以下）ＧＰが２１日、東京・新宿ＦＡＣＥで開催された。

　元ヴァルキリーフェザー級王者Ｖ.Ｖ Ｍｅｉが優勝候補らしい圧勝で１回戦を突破した。組み合わせ抽選会では大型新人・三浦彩佳との対戦が決まっていたが、三浦が体調不良でトーナメントを欠場。リザーブマッチが予定されていたＭＩＹＯＫＯとの１回戦となった。試合は開始から威力あるワンツーで組み付くと、強烈なヒザ蹴りをわき腹にグサリ。ＭＩＹＯＫＯがその場でうずくまり、悶絶のうめき声が会場に響く衝撃の１Ｒ４４秒・ＴＫＯ劇となった。Ｖ.Ｖ Ｍｅｉは「このままの勢いで（トーナメント）全試合で１本か、ＫＯ決着で優勝までいきたい」と意気込んだ。

　１階級下げて２冠を狙う元ライト級暫定王者・富松恵美は総合格闘技５戦５勝の黒部三奈と対戦。ジャブなどでけん制し、組み付かれるとテイクダウンを奪ったが、常にアグレッシブに前に出てくる黒部の前に主導権を握れず。判定１−２で惜敗し、２冠はならなかった。
「判定がどう出るか分からなかった」という黒部の準決勝の相手はＶ.Ｖ Ｍｅｉ。「目の前ですごい恐ろしい戦いを見せられたけど死ぬつもりで戦う。死んで勝つ！！」と気合を入れた。

　ＳＡＲＡＭＩは昨年８月に負けている吉田正子にリベンジとなる判定３−０の勝利。積極的な打撃とテイクダンを次々と奪い、自分のペースを守った。前澤智と関友紀子は激しい打ち合いに。的確なパンチを当てていた前澤に判定３−０で軍配が上がった。

　次回は５月３１日、東京・新宿ＦＡＣＥで準決勝・決勝が行われる。準決勝は前澤vsＳＡＲＡＭＩ、黒部vsＶ.Ｖ Ｍｅｉとなった。以下は４人のコメント。

■前澤「今日の試合からたくさん学んだ」
関さんは本当に強くて強くて倒せなくて、今日の試合からたくさん学んだので、関さんの分も勝利したい。

■ＳＡＲＡＭＩ「いい試合をして優勝する」
今日は判定だったので、次はもっといい試合をして１本目指して、いい試合をして優勝したい。

■黒部「Ｖ.Ｖ Ｍｅｉ選手に死んで勝つ！！」
富松選手すごい強かったんですけど、最後は体力で何とか勝てたと思います。ＶＶＭｅｉはすごい恐ろしいのを目の前で見せられたので、次の次のことは考えずに死ぬつもりで戦いたいと思います。死んで勝つ！！

■Ｖ.Ｖ Ｍｅｉ「黒部選手は気持ちが強い」
黒部選手はいつも練習をさせてもらって気持ちが強いのは知っているので、私も頑張ります。盛り上げましょう！！

■ＤＥＥＰ ＪＥＷＥＬＳ「フェザー級ＧＰ２０１５開幕戦」
２月２１日（土）東京・新宿ＦＡＣＥ

＜第５試合 フェザー級ＧＰ２０１５・１回戦 ５分２Ｒ＞
○Ｖ.Ｖ Ｍｅｉ
（１Ｒ４４秒　ＴＫＯ）
●ＭＩＹＯＫＯ
【戦評】優勝候補のＶ.Ｖ Ｍｅｉが強烈なヒザ蹴りを叩き込んで秒殺ＫＯ劇

＜第４試合 フェザー級ＧＰ２０１５・１回戦 ５分２Ｒ＞
○黒部三奈
（判定２−１）
●富松恵美
【戦評】パンチから組み付いていくなど積極的に前に出た黒部。富松に自分のペースで戦わせず試合の主導権を握った。

＜第３試合 フェザー級ＧＰ２０１５・１回戦 ５分２Ｒ＞
○ＳＡＲＡＭＩ
（判定３−０）
●吉田正子
【戦評】身長さのある吉田に対して積極的な打撃と組み付いてからのテイクダウンで終始攻め続けたＳＡＲＡＭＩが勝利

＜第２試合 フェザー級ＧＰ２０１５・１回戦 ５分２Ｒ＞
○前澤智
（判定３−０）
●関友紀子
【戦評】両者ともに顔面を腫らすほどの気持ちを出した殴り合いは、細かいパンチの連打で上回った前澤に軍配が上がった。

＜第１試合 グラップリングタッグマッチ １０本３本勝負＞
○浜崎朱加、アミバ
（１−０）
●藤森祥子、藤野恵実
※浜崎（４７秒　アームロック）藤森