「後藤が王者になれたのは、この俺のおかげ。だが、“おとぎ話”は終わりだ。4月の両国では現実を見せつけてやる!」『NEW JAPAN CUP』覇者・フィンレーがIWGP世界ヘビー級王座戴冠を宣告!!【3.21一夜明け会見】

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社】

3月21日(金)新日本プロレス事務所にて『NEW JAPAN CUP 2025』一夜明け会見がおこなわれ、初優勝をはたしたデビッド・フィンレー選手が出席した。

撮影/中原義史

■『SAKURA GENESIS 2025』
4月5日(土) 15:30開場17:00開始※第0試合は16:30開始予定
東京・両国国技館
※「砂かぶり席」「レディースシート」「ボックス席4人用」「ボックス席5人用」は完売となりました

※リンク先は外部サイトの場合があります

【新日本プロレスリング株式会社「】

※フィンレーは、登場するなり「俺に拍手はないのか?」と言葉を投げかけると、報道陣から拍手が巻き起こった。

■『NEW JAPAN CUP 2025』優勝者・デビッド・フィンレー選手のコメント

【新日本プロレスリング株式会社】

「まず昨日の俺の勝利に対してお礼を言わないといけないヤツらが何人かいるよな? まず1人目はレッドシューズ海野。昨夜、俺のおかげでお前の息子は救われたぜ。俺のおかげでお前の息子は道場に入門したての、あの10代の頃のか輝きを取り戻すことができたんじゃないのか? どういたしまして。ただ、気持ちや根性だけでは『NEW JAPAN CUP』は優勝することができない。レベルに合わないと優勝することはできないからだ。そして子供といえば、後藤の子供。俺が昨日勝利したことによって、後藤一家の悪夢は昨日始まったな。今までお前らがやってきたような、ウソっぱちのハッピーエンディングはもうないよ。次の『SAKURA GENESIS』でお前の子供を現実に引き戻してやるから。前もってお礼を言っておくといいだろう。

そしてファンのお前ら、俺が優勝した途端に手のひらを返したように『昔からずっと応援していました』『信じていました』って、ウソばっかりつくんじゃねえよ! お前らが俺を応援していなかったことを知っている。ただし、この『NEW JAPAN CUP』優勝者の俺、そして次期IWGP世界ヘビー級チャンピオンの俺に対して礼を言うことを忘れるな。

そしてもちろん後藤、お前は俺に対して一番礼を言わないといけないはずじゃないか? 俺がもし去年の『NEW JAPAN CUP』で、ドクターストップによって途中欠場をしなかったら、今の新日本の光景というは大きく変わっていただろう。お前のような選手が再び脚光を浴びることはなかっただろうし、もちろん“後藤革命”なんていうものも存在していなかった。

俺が去年そのまま『NEW JAPAN CUP』に出場し続けていたら、優勝していたのは間違いないし、その勢いで内藤を倒し、そして今現在でもIWGP世界ヘビー級チャンピオンであり続けることは間違いなかっただろう。俺が現時点でIWGP世界ヘビー級チャンピオンではないこと……それはなぜかというと、俺が選んだ道だからだ。俺はあえていばらの道を選んだ。そして新しく自分の名前を歴史に刻むという目標で今までやってきた。ただ、俺が新しい道へと進んでいた間にも、人々は絶えず俺のことを他の者と比べていろんな噂を流していた。周りの同じような選手と比較されたし、前のBULLET CLUBのリーダーとも比較された。

【新日本プロレスリング株式会社】

そして一番最悪なことに、俺の父親とも比較することもお前らはやめなかった。俺は誰かと比較されることが一番嫌いだ。そしてファンが『そういう比較対象にしていいんだ』と、俺のことを思われるのが一番腹立たしい。なぜかというと、俺は単純にベストなレスラーであるし、俺の比較対象は存在しない。俺は俺自身であり続ける。

なあ後藤、お前がIWGP世界ヘビー級チャンピオンになった時、お前の父親の墓に報告に行ったのを俺は知っている。まあ正直言って、その報告は少し遅すぎたと思うんだが……。お前がそういった行動に出たってのは俺でも理解できる。じつを言うと俺が次のIWGP世界ヘビー級チャンピオンになった暁には、俺も同じように自分の父親に対してIWGPのベルトを叩きつけてやろうと思っている。それは父親に対して感謝を述べるっていうのもあるが、なぜそのようなことをするかと言うと、『クソヤロー! これで俺がお前より強いと証明したぞ!』ってことをアイツに伝えてやろうと思っている。

とてもおもしろいことだが、俺が21歳の頃、親元、母国を離れて日本でキャリアをスタートさせたのが2015年の4月5日のことだった。そしてこの2025年の4月5日、俺が生まれ持って、なるべくしてIWGP世界ヘビー級チャンピオンになる。どういたしまして!」

■質疑応答

――フィンレー選手にとって『NEW JAPAN CUP』は初優勝となりますが、一夜明けての心境は?

【新日本プロレスリング株式会社】

フィンレー「たしかに俺が『NEW JAPAN CUP』を優勝したのは初めてのことだ、去年のことはなしとしても。ただ、面白ことにいままでの俺の『NEW JAPAN CUP』の成績を調べてみたところ、13勝2敗。ほかの選手と比べても一番成績をおさめていると昨日、数字にしてわかった。これは俺が素晴らしいレスラー、ベストなレスラーということを証明するだけでなく、そのほかの名立たる選手を倒してきたという証明でもある。例を挙げると、『WRESTLE KINGDOM』でメインイベントを張った2人の選手を倒して、俺が優勝したということは紛れもない事実であって、目の前にある『NEW JAPAN CUP』トロフィーだが、これは俺がこれから勝利を重ねて、いろんな王者になっていく過程の一つに過ぎない」

――昨日の試合後、海野選手に対して「俺のやり方をやれ。俺はお前の手本だ。これがお前の進むべき道だ!」という発言もありましたが、あれはBULLET CLUB WAR DOGSへの勧誘ですか?

【新日本プロレスリング株式会社】

フィンレー「そうでもあるし、そうでないとも捉えてもらって構わない。ただ正直、海野の存在は他の誰とも比べても、俺に近しい存在だと思っている。それは2世レスラーであり、父親の期待や、ファンの期待っていうものを常に背負って闘ってきた選手だと思う。それは俺も同じ経験をしてるし、その想いを乗り越えていまの俺がある。

いまアイツがどんなことで悩んでいるか詳しいことはわからないが、俺のように、そういった声や重圧に押し潰されずに、ダイヤモンドとして輝きを放ち続けるためには、俺のマネをするっていうのが一番良い道なんじゃないかなと考えている」

――去年の10月に対戦した時と、IWGP世界ヘビー級王者となった現在の後藤選手で違いはありますか?

【新日本プロレスリング株式会社】

フィンレー「たしかに去年の10月と比べて後藤は成長したと思う。それは俺と闘ったことによって、アイツの新しい一面、成長を促すことができた結果だ。そのキッカケとなったのは、まぎれもなく俺が観客の目の前で、アイツの家族を泣かせるような勝ち方をした。そのおかげだと思っているし、あの当時、後藤にとって最後のIWGP挑戦というような意味もあったと思う。

ただ幸運なことに、その次どうやってIWGP挑戦権を手にしたかと言うと、『WRESTLE KINGDOM』のランボー戦で勝利するという、とにかく相手選手をトップロープから押し退ければ勝てるみたいなよくわからない条件の中で挑戦権を掴んで、たまたま現在、王者となっているが、さっき言った通り、それはまぎれもなくこの俺のおかげでそういう成長ができたと思うし、そういう幸運を掴むことができた。ただ、そのおとぎ話も終わりだ。4月の両国では現実を見せつけてやる」

――両国のメインイベントは初になると思いますが、この点についてはいかがですか?

フィンレー「どこの会場で俺がメインイベントを張るかっていうことによって、自分の闘い方、特別な思いが変わることはない。東京ドームのメインでも、後楽園のメインでも、静岡のメインでも、俺は毎回同じことをやるだけ。それは相手を叩きのめして勝つだけだ」

【新日本プロレスリング株式会社】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント