灼熱の下でも冷涼感を提供するウェア 南井正弘のイチオシ!

南井正弘

【南井正弘】

吸汗速乾性+冷涼感

アディダスの「Climachill(クライマチル)」テクノロジーは、首から肩にかけての最も熱を感じやすいとされるヒートゾーンにアルミニウム製のドットを配することで、従来のスポーツウェアにはない冷涼感を着用者に与えることに成功。このテクノロジーの機能性を最大限に発揮させるため、サイズタグは写真のように切り取り線からあらかじめカットしておくことをおすすめする 【南井正弘】

 高温多湿で知られる日本の夏。このような状況下においてスポーツをする際には、汗を素早く吸収してすぐに乾燥させるファブリックを用いた吸汗速乾性に優れたウェアが不可欠。ここ10年ほどで吸汗速乾性を追及したスポーツウェアは、日本のマーケットにしっかりと根付いている。

 今シーズン、アディダスが新たにリリースした「Climachill(クライマチル)」は、いままでにない独自のアプローチの製品開発により、吸汗速乾性に加えて冷涼感という新たな快適性のためのベネフィットを提供してくれる。

 アディダスの「Climachill(クライマチル)」は、吸汗速乾性に優れた素材を用いることはもちろんのこと、首から肩にかけてアルミニウム製のドットを配したスポーツウェア。使用された生地は肌面から汗と熱を素早く拡散させ、高密度メッシュが比類なき通気性を実現する。
 ここまでなら、アディダスおよびアディダス以外のブランドがこれまでに発表してきたスポーツウェアと大差ないが、大きく異なっている点は暑さを最も感じるとされるヒートゾーンと呼ばれるエリアに、触れた瞬間に着用者に冷涼感を与えてくれるスペックをプラスしている点。この部分に配された最先端のアルミニウム製ドットは、運動中にも熱を帯びたカラダを冷却する効果があるという。

暑い日のトレーニングに最適

【Getty Images】

 実際にこのテクノロジーを採用した「Climachill ショートスリーブTシャツ」を着用してみると、アルミニウム製ドットを使用していることによる首から肩にかけてのヒンヤリとした着心地が感じられる。この日は摂氏24度の快晴の気象状況で、実際に走り始めてしばらく経過すると汗をかき始めたが、吸汗速乾性に優れた素材を使用しているので、皮膚と生地がべたついて不快ということはない。

 一方でアルミニウム製ドットによる冷涼感は効果抜群で、ランニング中も快適な着用感をキープしてくれた。さすがに33度を超え、湿度も90%台、直射日光の強い環境で走った日にはアルミニウム製ドット自体が熱を帯びてしまったのか、運動中に冷涼感をそれほど感じることはできなかったが、風が吹いたときなどに、他のスポーツウェアにはない独自の冷涼感が復活した気がした。

 日本の夏のような高温多湿の状況下で運動をする際に、コットンのように吸汗性は高いものの乾燥の遅い生地のウェアを着ると、汗でウェアが肌にべたついて不快極まりないので、暑い日に運動する際には吸汗速乾性に優れた快適な着心地のスポーツウェアが不可欠なことはもはや常識である。

 アディダスの「Climachill(クライマチル)」テクノロジーを採用したスポーツウェアは、吸汗速乾性に加えて冷涼感という快適性にとっての新たなキーワードを追求することで従来にない心地よい着心地を確保しているので、「どんなに暑い日にもトレーニングしたい!」「暑さが苦手なので夏でも快適に運動できるスポーツウェアがほしい!」というアスリートに最適なコレクションといえる。

 ちなみに「Climachill(クライマチル)」テクノロジーはアルミニウムを使っており、金属アレルギーに対するテストも行っているが、ひどい金属アレルギーのあるユーザーが購入する際はショップスタッフに相談してからのほうがいいだろう。

Climachill(クライマチル)シリーズ

【写真提供:adidas】

トレーニングをはじめとして各種スポーツに対応する「Climachill(クライマチル)」テクノロジー搭載の半そでTシャツ。ベーシックかつフィット感の高いデザインを採用

ショートスリーブTシャツ 3,900円(税抜)

【写真提供:adidas】

ランニングシーンにも最適なノースリーブデザインを採用した「Climachill(クライマチル)」テクノロジー搭載モデルで、肉体美を強調したいアスリートが盛夏時に着るのに最適なデザイン。このテクノロジー搭載モデルはテニス専用シャツなどもラインアップしている。

ノースリーブTシャツ 3,600円(税抜)
お問い合わせ:アディダスお客様窓口 0120-810-654
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著者プロフィール

フリージャーナリスト。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツブランドのプロダクト担当として10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズを得意分野とし、『フイナム』『日経トレンディネット』『グッズプレス』『モノマガジン』をはじめとしたウェブ媒体、雑誌で執筆活動を行う。ほぼ毎日のランニングを欠かさず、ランニングギアに特化したムック『Runners Pulse』の編集長も務める

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