楽に走れることを目指したシューズ 南井正弘のイチオシ!
【南井正弘】
適切なクッション性とモーションコントロールを実現
アッパー(甲の部分全体の総称)本体は通気性の高いナイロンメッシュを使用。補強パーツは縫製糸を使用しない特殊な圧着方法が採用される 【南井正弘】
フレッシュフォームは「すべてのランナーが、楽に走れるために」をゴールに、ニューバランスが開発したソールテクノロジー。従来の同ブランドのテクノロジー、例えばENCAPやNERGY、ABZORBがミッドソール(アウトソールとアッパーとの間のソール)本体に付け加えられたり、複数の素材を組み合わせることで構成されていたのに対し、フレッシュフォームは単一素材で構成されているのが大きな違いだ。
フレッシュフォームはミッドソール表面に凹凸を成型することで、適切なクッション性と着地から蹴り出しまでの正しいモーションコントロールを実現 【南井正弘】
このテクノロジーを初搭載したM980(男性用)とW980(女性用)では、ミッドソールかかと部の外側と前部の内側は凹型に、ミッドソールかかと部の内側と前部の外側は凸型に成型されている。これにより、クッション性とモーションコントロール性の実現に成功しており、着地から蹴り出しまでのスムーズな足の動きを促進してくれる。
初心者ランナーから、サブ4レベルのランナーまで
六角形を敷き詰めたフラットなアウトソールは、アスファルトやコンクリートといった舗装路で最高のグリップ性を発揮。接地面積が広いので、耐摩耗性も高い 【南井正弘】
その走り心地もナチュラルで、かかととつま先の高低差は4ミリ(一般的なランニングシューズは12ミリ前後)なので、どちらかいうと裸足に近く、効率的なランニングフォームの近道であると言われるフラットな着地を自然と促進してくれるのを、走り始めてすぐに体感することができた。
フレッシュフォームのテクノロジーは、ミッドソールにハニカム状の凹凸をつけただけだが、ランナーが必要とする充分なクッショニング性能を確保している。また、ミッドソールかかと部の内側と前部の外側は凸型に成型されることで、オーバープロネーション(着地時に脚が内側に過度に倒れ込むこと)の抑制にも成功しているのを感じられた。
筆者の場合は通常オーバープロネーションの傾向はないが、フルマラソン時、30km以降にこの症状が発生することが多いので、このスペックはありがたい。それと六角形を敷き詰めたアウトソール(地面と接地する部分の底)はアスファルトやコンクリートといった舗装路で最高のグリップ性を発揮し、接地面積が広いので、耐摩耗性も高そうだ。
ニューバランスM980/W980
お問い合わせ:ニューバランス ジャパンお客様相談室 0120-85-7120
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