これぞ夢体験!オレンジアーミーフェスティバル2024! 後編〜いつだってハードワーク!筋肉ホストたちの宴〜

チーム・協会

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

たぶんこうだったんじゃないかシアター

ー明日、暑くて大変だと思うけど…頼むね(ザックリと)
ー(詳細な指示がないため、やや不安な様子で)あ、はい!…具体的には何すれば良いですかね?
ー(やや食い気味に)好きにやってくれていいよ!お客さんと一緒に楽しんでよ!
ー(拭えない不安を振り払うように)あ、はい!

オレフェス2024前日、クボタスピアーズのクラブハウスでのやりとりの一部を再現したものである。

※この物語はフィクションです。

何も知らずに会場に到着するスピアーズの面々(※ちゃんと知らされています) 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

U M E

メジャー、大手、主流…その重要性や影響力を十分に理解しながらも、安易にそこに乗ることを善しとせず、己の信じる道をゆく。クボタスピアーズにはその精神が貫かれている。でなければ、こんなふざ…チャレンジャー精神溢れる企画は立ち上げられない。通常、TV局(※テレビ東京除く)の企画会議であれば「それ、数字(視聴率)取れるの?」というプロデューサーの一言で終わるであろう、成立するのかどうかもわからない未確認イベント(Unidentified Mysterious Event、略してU M E)が目白押し。

そういう意味で徹底的に従来の交流企画と一線を画すオレフェス!

噛めば噛むほどコクが出る選手の魅力と人間力を引き出すオレフェス‼︎

笑わすところは笑わせ、泣かせるところは泣かす寅さん脱帽のオレフェス!!!

迷わず行けよ!行けばわかるさ!

ここだけ見れば普通の握手会だが… 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

「マニア向け企画」

ちょっぴり大人な響きである。そもそも「ラグビー」というだけでマニア向けのイメージすらあるのだが、そこにさらに追い討ちならぬ「追い盛り上げ」があるのがスピアーズ流。例えば「選手握手会」。どこに盛り上げ要素が?と思う人も多いかも知れない。その疑問は普通である。しかし…

1.「これから握手会始まりまーす」
2.「あ、ちゃんと並んで待っててくださいねー」
3.「選手とどんどん交流してくださーい」
4.「良いんですか?まだ握手会できますよ!?」
5.「列を途切れさせないでくださーい!」
6.「さぁ!どんどん握手しましょう!何回もできますよ!

選手だけではなく参加したファンも何回も握手できるという「環状線式握手会」
グラビアアイドルの握手会であれば出禁確実である。何度も握手を繰り返すことで、選手に対して親近感が湧くだけではなく、途中からは一体感までも醸成されるというサブリミナル握手会。選手だけではなくヘビーローテーションした参加者の右手ももれなく翌日ジンワリと筋肉痛が出るところなんかはオレンジアーミーにはたまらないところであろう。

握手会一つとってもこの攻め方。この他の企画はどうなってしまうのか…

本人の承諾を得ています。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

しかもバックスまでモールに参加 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

企画立案、各イベントの進行を務めたスタッフの熱意は本当に素晴らしいの一言に尽きるのだが、それと同じくらいイベントに参加した選手たちのサービス精神も素晴らしい。「あの瞬間をもう一度」ではトライ後の歓喜の瞬間を選手たちと共有するものなのだが、これはもう選手の人間力とサービス精神の極みである。「…選手たちに潰されたいです」と頬を赤らめながらのリクエストがあれば「よっしゃ了解!!」と優しく潰すし、「ドライビングモールを組みたい」という夢を語れば「オッケー!!」と笑顔でモールを組む(しかもちゃんとバインドして)。なかなかここまでできないし、ここまでやらせもしないだろう。普通は。でもそれ、スピアーズがやる。
参加者がそういうリクエストを出せるような家族的な雰囲気は日本狭しと言えども、えどりくでしか作り出せない。

子供を見守る目はどこまでも優しい 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

豪快なタックルを見守る目も優しい… 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

注目企画「プロップ満員電車」

今回、数ある魅力的な企画の中にあってひときわ異彩を放っていたのがプロップ満員電車。「もし乗った車両が全員プロップだったら?」というドリフのもしもシリーズでも思い浮かばないであろうシチュエーションをえどりくロッカールーム内に創出。オレンジアーミーフェスティバルの開幕と同時にロッカールーム前に乗車待ちのファンが殺到。プロップ満員電車を待たずしてえどりく室内通路は満員電車状態に。早くも盛り上がりを見せる車外の状況を聞いた才田選手は「プロップにこんな需要があんねや…」と戸惑いを隠せない様子。他の選手たちも手持ち無沙汰…いや、手にはちゃんと吊り革を握っているんですけどね。
選手たちのケツ圧を感じながら降車に挑む参加者たち。怨嗟と舌打ちが充満する不快な満員の東西線とは異なり、この日のプロップ満員電車には笑顔と柔らかな痛みと時折、嬌声が響いた。

これ、どんな状況やねん 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

すみません!通ります! 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

やっぱり何が正解なのかわからない顔 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

一言で言えば「とても贅沢なイベント」

「あの瞬間をもう一度」には試合直前のロッカールーム体験バージョンもあったのだが、文字情報だけ見ると素直に「なんだそれは?」と疑問が湧いてくる企画。実際に足を踏み入れてみるとそこでは試合へ向けてテンションを上げていき、ハドルを組んで心を一つにしていくという、試合前と同じロッカールームの状況が再現。
個人的に凄い!と思ったのは奥に鎮座していた。この槍(スピアー)はチームの心を一つにする象徴で、クラブハウスの外に持ち出されるのは試合の時のみというシロモノで、基本的には選手・関係者しか目にすることはできない…これすごい貴重なんじゃないのか?それも特別に公開しちゃうなんて!すごいなビズ…スピアーズ!

ロッカールームへはテンション高めで! 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

「クボタの一本槍」スタッフ”カズさん”自作というから驚き 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

この瞬間、一気に空気が引き締まったことに感動! 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

いざ試合へ!という気持ちで体験終了‼︎「忘れ物ないように!」の掛け声がツボ 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

正真正銘、純度100%のスピアーズイベント

この手のイベントは企画立案までは自分たちでやるが、設営や運営はイベント会社に外注して…というのが通常パターンなのだが、このオレンジアーミーフェスティバルは全てクボタスピアーズのスタッフ・関係者の手によって運営されている。もう一度言う「全て」だ。そう、ポール立てまでも。
自ら関わり、汗をかいているからこそ、妥協はできない。スタッフのその熱意を知っているからこそ、選手たちも全力で臨む。
スタッフからの指示は最小限。あとは選手たち自ら考え(しかもほぼその場で!)、実行する姿勢には本当に驚かされる。場の盛り上がり全ては選手たちのさじ加減次第。来場者にいかに楽しんでもらうか?そしていかに自分たちも楽しむか!これは選手の人間力に対する絶対とも言える信頼がなければできないものだ。

これをお笑いの世界では「ムチャ振り」と言うのだが、オレから言わせればムチャ振りというよりルチャ・リブレである。「自由な戦い」を意味するこの言葉はスピアーズのオレンジ戦士…ではなく「えどりくの気さくなあんちゃんたち」にこそ相応しい。

「最初はどうなるかと正直、不安なところもあったんですけどね。途中からどんどん人が来たことでこっちも忙しくなっちゃって…楽しかったですよ!」

とは今野コーチ。

「いやもう、何も考えずホンマに勢いだけでやってますね」

とはスピアーズの元気印・梁本選手。そして…
「最後いきなり振ったのにちゃんとまとめてくれてありがとうね。本当に選手たちのおかげだよ」というスタッフの労いの言葉に対し、遮るように

「いやいや、スタッフのみんなのおかげですよ!いつでも言ってくださいよ!」

と笑顔で返した大熊選手…そんなやり取りを見ているだけでちょっと泣けてきた。
これ以上好感度上げてどうすんのよあんた…。

ちびっこ記者の質問に真剣に答えすぎて謝罪会見のような表情になっている青木・廣瀬両選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

大抽選会では選手たちも一緒に盛り上がる! 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

オッシーとレオのホスト感がすごい 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ちゃんとルールを守ってくれたオレンジアーミーにも大感謝! 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

また、えどりくで会おう

何かとコミュニケーションを避けがちな現代社会。
その真逆を行く濃湿度、濃密度、濃厚接触という三濃が際立ったオレフェス2024!
本当に満足、大満足!だったのだが、心配が一つあることをここに告白しておこう。
それは、あまりにも楽しく充実していたためこんな楽しいイベントがまた開催されるのだろうか?という心配である。
その心配をしなくて良いというのなら、今度はホストゲームのときに…

また、スピアーズえどりくフィールドで会おう! ROCK!!


文 オフィス男気大陸

今シーズンもよろしくお願いします! 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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