B.PREMIERがある日常への期待【B MY HERO!】

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茨城ロボッツは条件をクリアして第4次審査でB.PREMIERのライセンスを取得した 【(C) B.LEAGUE】

 こんにちは!

 B MY HERO!特派員、茨城ロボッツブースターのまやりんです!

 今回は2026年からスタートするB.PREMIERについてのお話をしていきます。

まさに「針の穴」を通した茨城ロボッツのライセンス承認

 12月19日にPREMIERライセンス審査(4次審査)が行われ、私が応援する茨城ロボッツも無事にライセンスを取得して、2026-27シーズンのB.PREMIER開幕時から、トップリーグで参戦できることが決まりました。

 2024年10月27日に行われた1~3次審査から約2カ月遅れのライセンス交付に、チーム関係者やロボッツブースターの皆さんも胸をなでおろしたことでしょう。

 B.PREMIER参入への3条件が発表されたとき、茨城ロボッツは
・5,000席以上且つスイートルーム等を兼ね備えた「夢のアリーナ」
・平均入場者数4,000人以上
・売上高12億円以上

 の条件をひとつも達成できていませんでした。

 コロナ禍ということもあり当時の平均入場者数は1,500人程度。

 ホームタウン水戸市の人口は約27万人で、大都市圏をホームタウンにする他チームと比べると売上と平均入場者数のハードルは非常に厳しいものでした。また、ホームアリーナであるアダストリアみとアリーナは2019年に竣工されたばかりの新しいアリーナです。水戸市が保有する公設アリーナを竣工から間もないこのタイミングで改修するのは、市の同意を得る必要がありますし、予算確保の面からも容易ではないと感じました。

 しかしながら、チームは売上高を着実に伸ばして12億円達成。

 2023-24シーズンの平均入場者数は4,619人。

 さらには水戸市の協力を得てアリーナの改修ができることになり、4次審査にてようやくライセンス交付となりました。

 バスケットボールファンの中で、茨城ロボッツが初年度からB.PREMIERに参入できると予想していた人は多くないかもしれません。私の周りのファンの間でも初年度からのライセンス取得は厳しいのではないかと言われていたほどです。

 茨城ロボッツがBリーグに参入する際は、B2からのスタートとなりましたが初年度からB2優勝B1昇格を目標に掲げ戦いました。

 しかし昇格することができたのは2020-21シーズンで、実に5シーズンを費やしています。

 さらに、B1昇格後には思ったような成績をあげられておらず、途中からトップリーグに参入することの大変さを他のどのチームよりも味わっていると思います。

 茨城ロボッツは初年度からB.PREMIER参入できることになりました。この結果は、堀義人オーナーや川﨑篤之社長をはじめ歴代社長やチームスタッフ、地域、そして茨城ロボッツブースターを含めた茨城ロボッツに関わるすべての人の尽力によって達成できたものだと思います。

12月22日の長崎では4,151名の観客が来場 【(C) B.LEAGUE】

―茨城ロボッツはあきらめない

 チームのアイデンティティは試合だけではなく、こんなところでも発揮されたと思います。

 ただしこれはまだスタートラインに立ったに過ぎません。

 チームの次なる目標は2031年に日本一になること。次なる目標達成のために微力なブースターではありますが、日本一になるその日まであきらめずに応援を続けていこうと思います。

 B.PREMIERでの戦いがどんなものになるのか。今からとても楽しみです。

「夢のアリーナ」を子どもたちの原風景に

 今回のB.PREMIERライセンス交付チームは24チーム(2024年12月24日現在)にのぼり、47都道府県中21都道府県にB.PREMIERのチームが誕生します。

 大都市圏だけのリーグではなく、水戸市のような地方都市にもB.PREMIERのチームが誕生し、今後日本全国に広がります。

 つまりB.PREMIERに参入するチームが増えれば増えるほど、「夢のアリーナ」が全国各地に誕生することになります。

「夢のアリーナ」とは「新しい」「照明がきれい」「音響がすばらしい」など、様々な見方があると思いますが、私が思う「夢のアリーナ」は老若男女問わず、さまざまな人がそこに集い、熱狂する空間なのではないかと思います。

 そういう意味において、多くの観客動員が見込める大都市圏のみならず地方都市にこそ「夢のアリーナ」が必要なのではないかと考えています。

「夢のアリーナ」は地域の誇りとなり、チームは子供たちの夢や、大人たちの希望となるのではないでしょうか。「夢のアリーナ」を中心にしたまちづくりも進むことでしょう。各チームの所在地に特色のあるアリーナが増え、それを目当てにした観光客が訪れることで、試合日にはホームチームのみならず、アウェーチームのブースターもまちに繰り出す。

 そんな「夢のアリーナ」に集まる人々の姿が、地域の子どもたちの原風景となり自分たちのふるさとを好きになるきっかけになるのではないでしょうか。

 実際、水戸のまちなかはロボッツをそこかしこに感じることができます。

 水戸駅からアダストリアみとアリーナまでの道のりには、ロボッツを応援するのぼり旗やタペストリーが掲げられ、歩道で聞くことができる公共放送では選手からのメッセージやロボッツブースターからの応援メッセージが流れています。

 試合後には応援するチームのウェアを身にまとい飲食店に繰り出す姿も見ることができます。

 日常の中にバスケットボールがある生活、アリーナがある生活が子供たちの原風景となり、故郷に愛着をもって地域全体が発展していく未来を想像してワクワクが止まりません。

勝敗での昇降格がないリーグで目指すものは

 B.PREMIERでは、サラリーキャップ制度の導入やドラフト制度の導入によって、長期間でみたときの戦力の均衡化と公平性の重視によって、あらゆるチームに優勝のチャンスが巡ってくることが予想されます。

 さらにB.PREMIERには成績による昇降格はありません。

 これによって昇降格に左右されず長期的なビジョンにのっとった投資を促す効果があるとのことです。

 B.PREMIERに参入するチームの目標は優勝になるのでしょうが、シーズンが進んでいけば、優勝争いに絡めないチームが出てくることは必至です。

 単年で降格をしないようなチーム編成をするのではなく、往年の名選手や地域のスターを誕生させるような若手選手を獲得して、将来的な優勝を目指すような動きもあり得るかもしれません。

 そうなれば、ファンやブースターも勝ってうれしい気持ちや負けて悔しい気持ちを瞬間的に覚えることはあるにせよ、短期的な勝敗に一喜一憂せず長期的な目線で応援することができ、長くチームの応援を楽しめるようになるのではないでしょうか。

 前述の通り、茨城ロボッツでは2031年までに日本一になることを目標として掲げています。

 私は「ロボッツが優勝するまでは何があっても死ねない!」と周囲に話し、健康に気を付ける生活を心がけています(あくまで心がけ)。

 B.PREMIERに参入するチームがある地域とない地域の健康に関する指数や平均寿命を比べてみたら、興味深い結果が出るかもしれませんね。

 逆に試合後の祝勝会や反省会でお酒を飲む機会や量が増え、数値が悪くなる可能性もあるかもしれませんが…。

長く応援できるチームを目指して 【(C) B.LEAGUE】

―閑話休題。

 しかしながら、B.PREMIERのチームは平均入場者数や売上高の条件が未達の場合、降格になる可能性があります。

 一定水準を保っていかなければなりません。

 そういった意味でもB.PREMIER参入ライセンス交付はあくまでスタートに過ぎず、B.PREMIERでの戦いはもうすでに始まっているといっても過言ではありません。

 地域の中で必要とされる存在になること。

 子どもたちの夢。大人たちの希望、そして健康も。

 バスケットボールファンだけでなく、日本中の人々がバスケットボールを通じて夢を見る日常が2026年開幕します。

まやりん(B MY HERO!特派員)

【(C) まやりん】

茨城県つくば市生まれの茨城ロボッツブースター。
チーム創設時から応援中。
どんなに劣勢な状況でも最後まであきらめずに戦うロボッツの選手たちの姿に心を打たれて、以来ロボッツにハマってしまいました。
ホーム、アウェー問わず観戦しています。

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