【マッチレポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・3部リーグ第11節

チーム・協会

【©國學院大學体育連合会蹴球部】

國學院大學 4(4-0)0 東京農業大学 @國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド

 前節、大量6ゴールをマークして勝利した5位・國學院大學はホームに2位・東京農業大学を迎えて対戦。前節の敗戦で首位から転落した東農大にとっては、首位奪還のために連敗は許されない。だが、試合は立ち上がりから國學大が主導権を握る展開に。序盤こそ攻めあぐねる場面もあったものの、31分、スルーパスに抜け出した麻生哲平がゴール前まで一気呵成に攻め上がり、そのままシュートを突き刺して國學大が先制する。麻生の3試合連続得点で幕開きとなった國學大のゴールショー。6分後の37分には黒井海舟がペナルティーエリア左から1対1を仕掛けると鮮やかな切り返しでゴール前にボールを入れる。東農大GKはこれに反応するものの、ボールはGKの手を弾きそのままゴールへ。さらにその2分後、ハーフウェーライン付近でボールを奪った岡野楽央が、40メートルはあろうかという位置からロングシュートを放つ。GKはこれを弾こうとするが、まさかのファンブルでボールはそのままゴールイン。國學大はその3分後にも、麻生がドリブルでペナルティーエリアまで一気に駆け抜けてシュートを突き刺し、この試合2点目となるゴールを決めて4-0に。國學大がわずか10分強で4ゴールを挙げて東農大を大きくリードした。
 東農大は後半の頭から、荒木駿輔、溝口響、湯川竜成の3人を一度にピッチに送り出し、56分にも大原大和を投入するなど早めの交代で試合の流れを変えようとするが、最後まで試合の主導権を握れないまま。4点のリードで危なげなく後半を乗り切った國學大が4-0のまま試合を終えた。2試合で10得点を挙げ3連勝と絶好調の國學大は、この勝利で3位に浮上。首位グループに1ゲーム差に迫った。一方の東農大は首位・専大と同勝点ながらも、大量失点による敗戦で得失点差にさらに差がつく形となった。

2試合で10得点を挙げた國學院大學。3連勝で3位に復帰した 【©國學院大學体育連合会蹴球部】

作新学院大学 2(1-0)1 青山学院大学 @作新学院大学サッカーグラウンド

 落雷のため前節の試合が中止となった3位・青山学院大学と、第4節以来白星から遠ざかっている9位・作新学院大学の試合は、両チーム慎重な立ち上がりに。そんな中、先手を取ったのは作新大だった。24分、右サイドから攻撃を仕掛けると林廉斗がネットを揺らす。1点を追う青学大も59分に松本遼成、木村匠汰、森夲空斗の3人を一気に投入して攻撃のギアを上げるが、その数分後に失点。作新大は65分、片山捷真が中盤でボールを奪い前線へ。片山はいったん林にボールを預けると、再びボールを受け取り鮮やかなミドルシュート。作新大が片山の2試合連続ゴールで2点目を挙げる。リードを広げられた青学大だが、72分、後半から出場の松本が、ペナルティーエリア内で相手DFのクリアミスを拾いそのままシュート。1点を返すが、その後は追加点を挙げられず2-1で試合終了。作新大が8節ぶりの勝利を収め、9位から7位に順位を上げた。

第4節以来の白星を挙げた作新学院大学 【©作新学院大学サッカー部】

亜細亜大学 0(0-0)0 国際武道大学 @亜細亜大学日の出キャンパス多目的競技場

 前節、2位・東京農業大学を接戦の末に下した6位・国際武道大学は、7試合未勝利の10位・亜細亜大学と対戦。前半はどちらも攻めあぐねる展開となったが、後半に入ると両チーム攻撃のギアを上げて相手ゴールに迫る。なかでも降格圏に沈むホーム亜大の大山比呂、小池莉玖らが攻撃を仕掛けるが決め手に欠けネットを揺らすことができない。対する国武大も、終盤立て続けに選手を入れ替えて流れを引き寄せようとするが、こちらもなかなか決定機を作れず、両チームノーゴールのまま0-0で試合終了。ともに勝点1を積み上げるのみの痛み分けとなった。

共栄大学 2(0-0)0 専修大学 @共栄大学サッカーグラウンド

 前節に首位を奪還した専修大学だが、今節では最下位の共栄大学に最後まで苦しめられる結果となった。試合は立ち上がりから共栄大が多くチャンスを作る展開にとなった。しかし共栄大は決定機を決められず、0-0のまま試合は終盤に突入。スコアが動いたのは、残り時間が10分になろうかという79分だった。共栄大はコーナーキックの流れから最後は須崎大輝がネットを揺らし先制。その3分後の82分にはロングスローからチャンスを作ると、こぼれ球を石川幸稀が押し込んで追加点。共栄大がわずかな間にリードを2点差に広げた。対する専大は最後まで相手ゴールを割ることなく2-0でタイムアップ。待望の2勝目を挙げた共栄大は順位こそ変わらないものの、11位・中央学院大学に勝点1差と肉薄。9位・10位にも1ゲーム差とした。一方ホームでは9-1と大勝した相手に、まさかの完敗を喫した専大。しかし2位・東農大も敗れたため辛うじて首位をキープしている。

共栄大学は待望の今季2勝目。さらに首位・専修大学を完封する大金星を挙げた 【©共栄大学体育会サッカー部】


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。

(文・飯嶋玲子)

※『平成国際大学vs東京経済大学』『中央学院大学vs明治学院大学』の2試合は、落雷のため中断・中止となりました。後日、改めて延期日程として開催予定です

【©JUFA】

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著者プロフィール

一般財団法人関東大学サッカー連盟は、関東地域における大学サッカーの水準向上と普及、加盟チーム相互の親睦共励、そして広く社会に貢献できる学生を育成することを目的に、1924年に創設されました。主要大会のひとつである『関東大学サッカーリーグ戦』では関東7地域から36大学が参加し、1部~3部のカテゴリーで熱戦を繰り広げています。近年は日本代表にも多くの選手を輩出するなど、通年でレベルの高い試合を展開しています。また主管大会として、大学の日本一を決める『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)などの全国大会も実施しています。

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