幸せのストレスで首位 川﨑春花-上昇の夏
身が細る夏。それでも、川﨑春花は上昇カーブを描いている。「やっと試合へ、集中できるようになった」と、65をマークした第2日。通算11アンダーで首位へ浮上した。前日に続き、ノーボギーラウンド。怒とうの前半、4連続バーディーはギャラリーの視線をクギ付けにした。
「それほど、ショットの精度がいいわけではなかった」となれば、パッティングである。13番=4メートル、14番=2メートル、15番=4メートル、16番=2メートルをみれば、一目瞭然だった。
後半のスタート1番では、ピン手前から10メートルのロングパットを沈める。さらに2バーディーを上積みし、混戦からグイッと抜け出した。3週前からクロスハンドグリップへスイッチ。すっかり、自家薬籠中のものとした印象を受けた。
「これまでトライしたことがなかったけど、狙ったところへストロークできない。だから、思い切って」といい、「スーッと違和感なく切り替えられた。おかげさまで1試合、スムーズだったから、すごく自信がついた」とも語っている。
この日に関しても、「入ってほしい距離。入れなければならない距離が決まった。唯一、4番では3パットも覚悟しなければならなかったけど、うまくパーセーブができましたね」と、さらに確かな手応えを得た。
一方で、体重キープに懸命だ。異変に気がついたのは前週。周囲からやせた-の声に体重を計測するとベストから3キロ減だった。「去年はニトリレディスから、体重が減ってしまった。ちょっとまずい。今週はしっかり食べることも目標のひとつです。何とか、1キログラム戻した」と打ち明ける。
次から次へと、難問が押し寄せる。「ストレスを感じることばかりです。でも、私はプロゴルファー。幸せのストレスということにしましょう」。身が細る夏も、心を豊かに乗り切る。プロ3年目の進化が、ここにあった。
(青木 政司)
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