フロンターレとサーモスがもたらす、子ども食堂の笑顔

川崎フロンターレ
チーム・協会

「真空保温調理器シャトルシェフ」で調理したスープ 【©KAWASAKI FRONTALE】

2022年より、フロンターレは川崎市と持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、相互に連携、協力することを目的として協定に基づく取り組みを行っている。その一環として「NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク」が抱える課題を持続可能な方法で解決するためにパートナー企業とともに支援をしてきた。そこに今回、本活動で12社目となる「サーモス株式会社」が参画することになった。

サーモス株式会社からの大きな支援

Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われたサーモス株式会社参画における贈呈式の様子 【© KAWASAKI FRONTALE】

「真空保温調理器シャトルシェフ」 【©KAWASAKI FRONTALE】

サーモス製の「フライパン」 【© KAWASAKI FRONTALE】

支援の内容は流通過程で外箱が破損するなどし、使用上の支障は無いながらも販売が難しくなった製品の提供である。具体的には魔法びんのパイオニアであるサーモス株式会社の技術を用いた「真空保温調理器シャトルシェフ」「ステンレスポット」「フライパン」といった調理器具だ。これにより、NPO法人かわさきこども食堂ネットワークに加入している子ども食堂の費用負担の軽減や調理における作業効率化、適切な温度での料理の提供が可能になり子どもたちに笑顔をもたらしてくれるだろう。3月30日(土)にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われたサーモス株式会社参画における贈呈式に登壇した、NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク理事長の佐藤由加里さんも喜びを表していた。

サーモス株式会社 片岡有二代表取締役社長 【© KAWASAKI FRONTALE】

かわさきこども食堂ネットワーク 佐藤由加里理事長 【© KAWASAKI FRONTALE】

「調理器具の支援は初めてですし、全国的にも初めての試みだと思います。食材に予算を割いてしまうため調理器具の購入を断念していたところもあったので大変助かります。ガスコンロが2つしかない状況で100食以上を作る団体もあります。そういったなかで、サーモス株式会社様が真空保温調理器シャトルシェフを支援してくださることで、火にかけ続けることなく余熱でじっくり調理できるようになり、スタッフ側の負担が軽減されるのではないかと思います。ありがとうございます」

現場の声

真空保温調理器シャトルシェフで調理中 @るーむら麻生 【© KAWASAKI FRONTALE】

そんなサーモス株式会社の製品が子ども食堂に提供されることで、どんな変化が生まれているのか、月に1度「サステイナブルなひと、生活クラブ」が子ども食堂を開催している「るーむら麻生」に足を運んだ。そこで話を聞かせていただいた「ワイワイごはん」代表の下妻理智さんは、とても嬉しそうな顔をしながら話した。

「とても調理がラクになりましたよ。しかも、この施設はガスコンロが3つしかなくて、炊飯器も1台しかありませんでした。炊飯器に関してはもう1台買うべきかと悩んでいたところ、ご飯も炊くことができるシャトルシェフをご支援いただいて助かりました。また、とてもスリムなデザインで置き場所にも困らない。嬉しい限りです。また、これまで調理器具は中古を寄付していただく形が多かったので、新品をいただけるのは初。料理を作るほうもモチベーションやテンションが上がります。それも大事なことなので、とても助かりました」

フライパンで野菜を炒める@るーむら麻生 【© KAWASAKI FRONTALE】

美味しそうな料理が提供されていた @るーむら麻生 【© KAWASAKI FRONTALE】

たしかに、料理をしている方々が楽しそうだ。「シャトルシェフ」で作られた料理は素材のおいしさを生かす保温調理がされていて、とても美味しい。実際に食べに来ていた子どもも「美味しい」とつぶやきながら食べていた。

また下妻さんが「NPO法人かわさきこども食堂ネットワークに登録させていただいたことで本当に助かっていますし、そこにフロンターレさんが関わっていただけることでロッテさんからコアラのマーチ、とんかつ和幸さんからとんかつサンドも提供していただいています。みなさんとても喜んでくれるんですよ」と話していたように、フロンターレが関わることで、子ども食堂が充実しているのも子どもたちにとって嬉しいポイントになっているという。

贈呈式で報道陣向けに提供された「かわさき特製 塩ちゃんこ」。美味しすぎてあっという間に「シャトルシェフ」の中身は空っぽに 【© KAWASAKI FRONTALE】

「SDGsで市民の皆さんとつながることで生活の一部としてなくてはならないクラブになれるように」(吉田明宏社長)

その実現に向けて着実に1歩ずつ進んでいっている。ただ、場所によっては子どもたちや家族に認知されておらず、利用者が少ないところがあるのも現状。だからこそ、フロンターレを通じてもっと知ってもらうために、これからも継続して支援をしていく。

(高澤真輝)
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著者プロフィール

神奈川県川崎市をホームタウンとし、1997年にJリーグ加盟を目指してプロ化。J1での年間2位3回、カップ戦での準優勝5回など、あと一歩のところでタイトルを逃し続けてきたことから「シルバーコレクター」と呼ばれることもあったが、クラブ創設21年目となる2017年に明治安田生命J1リーグ初優勝を果たすと、2023年までに7つのタイトルを獲得。ピッチ外でのホームタウン活動にも力を入れており、Jリーグ観戦者調査では10年連続(2010-2019)で地域貢献度No.1の評価を受けている。

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