「最高の未来にするために、どんな選択をしますか?」フロンターレの新人研修
【©KAWASAKI FRONTALE】
「自分を成長させる研修だなと感じた」(早坂)
大卒2年目の早坂勇希。大きく成長することを期待されている 【© KAWASAKI FRONTALE】
人生は選択の連続だ。これから自分がどのような人間になっていきたいのか、掲げる目標に辿り着くためにどうしたらいいのかを考えたときに数々の選択をしなければいけない。サッカー選手も、例えば筋トレをするのかしないか。自主トレをするのかしないのかといった選択をして、自らが決めることでトレーニングを積んでいる。ただ、それを何となく選択しているのと、自らが考え明確な理由をもって取り組むのでは効果が変わってくるだろう。研修内では自分を客観的に見ることや、自問自答することで最善の選択をする大切さを全3回の「準備編」「活用編「実践編」で学び、選手たちにとって充実した時間となっていた。
「個人として、なかなかうまくいかない日々を送っているなかで、今回の研修はすごくいい機会だなと感じましたし、自分の成長につながるチャンスだと思いました。365日、24時間で色んなことを考えて何が最善かを選択肢しなければいけない。そういった意味では自分を見直すことができるチャンスでもあるし、自分を成長させる研修だなと感じました。これからも、自分が成長するために選択をしていきたいです」(早坂勇希/大卒2年目)
「今回の研修でやったことは、なかなか自分一人だけでは考えてこなかったことでした。それが講師の方に教えてもらって普段考えてこなかったことを教えてもらえたのはプラスになりました。この研修を受けてから、自分の思っていることや考えていることの変化を実感しているので、今後のキャリアに活かしていきたいと思っています」(大関友翔/高卒1年目)
FCバイエルン・ミュンヘンとの親善試合でデビューした大関友翔 【© KAWASAKI FRONTALE】
「クラブハウスや寮では体作りの面でご飯を食べるタイミングや、食べたあとにどのくらい時間を空けて筋トレをするのか。また昼寝をするタイミングを考えながら過ごすことができています」(松長根)
この言葉が出てくるのは、研修を受けたからこそとも言えるだろう。フロンターレとしても、これまで選手やチームスタッフを対象に様々な教育研修が実施されてきたが、選手の成長を加速していきたいという期待を込めて開催しただけに実り多い研修になった。
アスリートに座学が必要な理由
研修を生かして日々の生活を送る松長根悠仁 【© KAWASAKI FRONTALE】
今回の研修を「選手の刺激になる」と考えて実施を決めたチーム統括マネージャーの清水 泰博さんは選手たちへの期待を込めて言う。
「研修が始まってから今日まで立場も変わってきたところもあり、それぞれに色んな考え方が出てくるタイミングだったと思います。ここで学んだことを日々のトレーニングや生活に生かしてほしいですし、キッカケや考えるヒントになればいいなと。自分と向き合う大切さを感じてくれたら嬉しいです」
参加した全9名の選手たち。なかには途中で期限付き移籍をして他クラブに加入した選手もいるが、この研修を通して学んだことを生かしてピッチで躍動する姿を見られるのを期待したい。
(文:高澤真輝)
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