川崎とどろきパークの取り組み。等々力陸上競技場の芝生について
選手が気持ちよく試合に臨めるピッチを
しかし、ここ数年に関しては夏芝がうまく育たない状況が続いていたという。冬芝を夏季まで引き伸ばすことでどうにか対応していたが、その代償として夏芝の数が年々減少。関係者の間では、いつ限界がきてもおかしくないという声が上がっていた。
「夏の等々力のピッチコンディションは今年の問題ではなくて、長年の使用による蓄積や管理方法が大きな理由だと思っています。さまざまな事情はあるにせよ、ここ数年で芝の状態が悪くなっていたのは事実なので、湘南造園さんに入っていただき現段階の問題点を洗い出しながら、選手が気持ちよく試合に臨めるピッチを目指しています」(谷本さん)
芝生は生き物。一朝一夕で状態が改善されるわけではない。大がかりな作業になることは想定内だったが、ピッチの状況が思いのほか悪く、川崎フロンターレのファン感謝デーが開催された今年7月半ばの時点で夏芝がほとんど生えていないような状態で、サポーターや近隣住民の方々からも心配の声が上がっていたそうだ。
(取材:麻生広郷)
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