川崎とどろきパークの取り組み。等々力陸上競技場の芝生について
【©KAWASAKI FRONTALE】
選手が気持ちよく試合に臨めるピッチを
しかし、ここ数年に関しては夏芝がうまく育たない状況が続いていたという。冬芝を夏季まで引き伸ばすことでどうにか対応していたが、その代償として夏芝の数が年々減少。関係者の間では、いつ限界がきてもおかしくないという声が上がっていた。
等々力陸上競技場の俯瞰画像※2023年7月16日撮影 【©KAWASAKI FRONTALE】
「夏の等々力のピッチコンディションは今年の問題ではなくて、長年の使用による蓄積や管理方法が大きな理由だと思っています。さまざまな事情はあるにせよ、ここ数年で芝の状態が悪くなっていたのは事実なので、湘南造園さんに入っていただき現段階の問題点を洗い出しながら、選手が気持ちよく試合に臨めるピッチを目指しています」(谷本さん)
芝生は生き物。一朝一夕で状態が改善されるわけではない。大がかりな作業になることは想定内だったが、ピッチの状況が思いのほか悪く、川崎フロンターレのファン感謝デーが開催された今年7月半ばの時点で夏芝がほとんど生えていないような状態で、サポーターや近隣住民の方々からも心配の声が上がっていたそうだ。
2023年7月18日撮影。夏芝がまばらな状態であまり残っていない 【©KAWASAKI FRONTALE】
2023年8月6日撮影。夏芝を植え込み少しずつ定着させていく 【©KAWASAKI FRONTALE】
2023年8月12日撮影。ピッチ上に夏芝が広がってきた 【©KAWASAKI FRONTALE】
2023年7月20日撮影。冬芝が枯れて夏芝が点在している状態 【©KAWASAKI FRONTALE】
2023年8月6日撮影。作業の甲斐あって植え込んだ夏芝が短期間で生長している 【©KAWASAKI FRONTALE】
2023年8月12日撮影。枯れていた部分とのつなぎ目がほぼわからない状態に回復 【©KAWASAKI FRONTALE】
枯れている箇所を筒状に抜き、そこに夏芝を植え込み何度も入れ替え均一にする作業が続けられた 【©KAWASAKI FRONTALE】
ピッチ上で地道な作業を何度も繰り返す。気が遠くなる作業だ 【©KAWASAKI FRONTALE】
2023年7月18日撮影。遠目で見ても枯れている冬芝と残っている夏芝の状況がよくわかる 【©KAWASAKI FRONTALE】
2023年8月6日撮影。一部のエリアを除き植え込んだ夏芝が定着している 【©KAWASAKI FRONTALE】
2023年8月12日撮影。この時点で均一な状態で夏芝がピッチに広がっている 【©KAWASAKI FRONTALE】
(取材:麻生広郷)
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8月26日撮影。Jリーグだけではなく陸上競技や高校サッカーで使用されたが、安定したピッチコンディションを保っている 【©KAWASAKI FRONTALE】
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