銀シャリ・橋本直がJ発足時から育んだ“サッカー愛” 鄭大世氏との異色コラボ出演で語った「ワクワクする」こと
「決めろ!パンチライン」でガッツポーズ、番組MCの経験
収録後、橋本は「いや、あれは難しかった。めっちゃ難しいですよ。しかも60秒って長い。高井選手だったんで、言うことが多くあって良かったですよ」と振り返ったが、実際は「キリンでありながらライオン!キリオン!」というパンチラインを決めた鄭大世氏に対して、子どもの頃から育んできた“サッカー愛”とお笑いで培った話術、そして「(高井は)好きな漫画、なぜかスラムダンクなんです」というネタも繰り出しながら60秒の時間ギリギリまで熱の入ったプレゼンを披露。本田マネージャーによる判定で見事な勝利をつかみ取り、渾身のガッツポーズを繰り出した。
この勝利、橋本は2022年から2年間に渡ってDAZNで放送した『Jリーグプレビューショー』でMCを務めた経験も大きいと言う。
「最初は『まさか自分がサッカー番組のMC?』って思いましたけど、すごく有り難かったですし、楽しかったですね。(佐藤)寿人さんとか槙野(智章)とか林陵平さんとか、いろんな方の解説を聞くことができて、プレーや戦術面でいろいろ教えてもらって、すごく勉強になりました。自分のサッカーの見方っていうのも、それまでとは変わったと思います」
18歳MFと今後の日本サッカーに「ワクワクする」
「ゼロックス杯のときからワクワクした。この年齢にして、現代サッカーでは失われたファンタジスタの香りがする。パスの種類も多いですし、(味方への)顔出しもすごい。落ち着きもえげつないですし、ソックスの履き方もなんか好き。もうワクワクしかない。ときめくって感じ」
そしてすでに始まっている今季のJリーグについても、各チームの戦いぶりだけでなく、サポーターの盛り上がり、さらに地域の活性化を肌で感じているようだ。
「昔よりも移籍が盛んになって、各チームの戦力が変わって、新しいサッカーが生まれたりする。そこが面白いですね。新しくJ1に上がってきた岡山も頑張っていてファンも盛り上がっていますし、J2でもこの間、長崎の新スタジアムに行ったんですけど、ほんまにすごかった。サッカーの試合がない日でも楽しめるスタジアムでしたし、昔と比べるとJリーグ全体の発展みたいなものを感じますね。これから国内での対戦だけじゃなくて、ACLがあって、クラブワールドカップもある。クラブレベルでもどんどん戦いの規模がデカくなって、それを考えるとすごくワクワクしますね」
Jリーグ発足から30年が過ぎ、日本サッカー界を取り巻く環境は大きく変化し、選手個々のレベル、展開されるサッカー、そして代表チームも間違いなくレベルアップした。優れた瞬発力とワードセンスで数々の“神ツッコミ”を繰り出してきた橋本も、一人のサッカーファンとして、今後のさらなる成長と発展、日本サッカーの行く末を、期待を込めて見守りながら、思う存分に楽しむつもりのようだ。
(取材・文:三和直樹)