王者のエースはまるでロケット。首位攻防の頂上決戦、その豪脚が火を噴く

【©ジャパンラグビーリーグワン】

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は3月22日、秩父宮ラグビー場で埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)と対戦する。

昨季のプレーオフトーナメント決勝(BL東京が24対20で勝利)以来の再戦となった第7節は両者譲らず28対28の引き分け。ハイレベルな名勝負を繰り広げてきた両雄は、今節でどのような戦いを見せるだろうか。

現在、トライランキングでディビジョン1トップに立つのがBL東京のジョネ・ナイカブラ。ここまで12トライを挙げ、第6節から6試合連続トライと好調を維持している。
それでも、日本代表17キャップをもつ30歳は静かに語る。

「セットピースからのサインプレーがうまく機能しているから、最後にフィニッシュする僕がトライを取れているのだと思います。個人としてはボールをもっていないときのワークレートを改善したいですし、ディフェンスの部分も伸ばしていきたいです」

BL東京はチャンピオンチームとして今季を迎えているが、ナイカブラは埼玉WK戦に向けて「チャレンジ精神で臨むことが一番大事」と強調する。

「埼玉WKはすべての基準が高いチームです。規律をしっかり守ることで相手のチャンスを減らし、すべての部分で勝てるようにチャレンジし続けます」

スイッチが入った瞬間にロケットのような加速で相手ディフェンスを置き去りにするナイカブラ。「一人だけ早送りしているのでは…」と錯覚するほどの足の回転の速さは圧巻で、観客席からは驚きの声が上がり、子供たちは熱狂する。

憧れの選手のように速く走りたいと願う子供たちへのアドバイスを聞くと、ナイカブラは笑顔で答えた。

「自分は意識して速くなったわけではないので、なんと言えばいいかわからないですが…。『ジャスト・ラン!』、とにかくいっぱい走ることです。ラグビーをやっているなら、相手につかまらないようにいっぱい走ってください」

昨季のプレーオフトーナメント決勝では2トライを決め、ラストプレーでは値千金のスティールを見せるなど縦横無尽に走り回ったナイカブラ。今季2度目の頂上決戦でも、BL東京のエースは一心不乱に走り続ける。

(安実剛士)

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