2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【沖縄尚学】目指せ!春夏通算30勝 指揮官は選手・監督でセンバツ制覇(沖縄県)

毎日新聞

センバツ出場が決まり気勢を上げる沖縄尚学の選手たち 【喜屋武真之介撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

ナインの親族に「宜野座旋風」や「タイガースコーチ」

 沖縄県勢最多の甲子園通算26勝を誇る沖縄尚学。過去5年で計5勝を着実に重ねており、30勝の大台が迫ってきた。

 チームを率いるのはOBの比嘉公也監督。1999年センバツで選手として県勢初の甲子園制覇を達成し、2008年春には監督として再び優勝を経験した。背番号「1」を背負った選手時代にチームが挙げた白星は六つを数える。玉那覇宝生(ほお)選手の兄・世生さんもOBで、23年春に甲子園の土を踏み、クラーク記念国際(北海道)との2回戦で2点タイムリーを放った。チームはこの大会でも2勝を積み上げた。

 玉那覇選手の他にも、甲子園出場経験のある親族がいる選手が5人いた。田中彪斗選手の父でプロ野球・阪神で1軍内野守備走塁コーチを務める田中秀太さんは1994年センバツに熊本工の主将として出場し、センバツ通算1万得点のホームを踏んでいる。宜野座恵夢選手のおじ仲間芳博さんは21世紀枠が創設された2001年に宜野座(沖縄)の一員として出場し4強入り。「宜野座旋風」を巻き起こした。

「なんくるないさ」「三線」……沖縄らしさあふれる回答

大会前に主催者が沖縄尚学の選手20人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 チームが大切にしているのは「選手たちの主体性」だ。選手たちがアンケートに記した「好きな言葉」にもその精神が現れている。田淵颯士郎選手は目標に向かって努力し続けることを意味する「万里一空」、山川大雅選手は「努力に勝る天才なし」、玉那覇選手は「努力できることが才能である」など、自らを向上させることを重視した言葉が並んだ。山城大夢選手が記したのは、「誠実に頑張れば、なんとかなる」をいう意味の沖縄方言、「まくとぅそーけー、なんくるないさ」だった。

 宜野座選手は、沖縄民謡などで用いられる楽器の「三線(さんしん)」を11~15歳に習っており、趣味にも挙げていた。比嘉大登選手と新垣有絃投手は「格闘技観戦」が趣味だった。

 将来の夢は「スポーツ関係の仕事」が5人で最多。エースの末吉良丞投手やバッテリーを組む山川選手ら4人は「プロ野球選手」と回答。「社会人野球選手」と答えた選手は真喜志拓斗主将ら3人いた。

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