2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【常葉大菊川】当たり前のこと「ちゃんとやる」その先にある、より高い場所(静岡県)

毎日新聞

センバツ出場が決まり、喜びを爆発させる常葉大菊川の選手たち 【武市公孝撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

チーム率いる監督は「超攻撃野球」でセンバツ制したOB

 常葉大菊川が2年ぶり6回目のセンバツに臨む。石岡諒哉監督は同校OBで、2007年に「超攻撃野球」でセンバツ初制覇を達成したチームの主力。「当たり前のことを、ばかになってちゃんとやる」を方針に掲げ、チームを指揮する。石岡監督が「個性が強い」と評するナインをまとめるのは橘木千空主将。組み合わせ抽選会前日の6日のキャプテントークでは、「チームがどういう勝ち方やプレーをしたいかを一致させること」と主将として心がけていることをしっかりとした口調で答えた。

 建学の精神は「より高きを目指して~Learning for life~」。その頂を知る監督とともにナインはより高き場所を目指す。

「おじいちゃんとのキャッチボール」きっかけにたどり着いた甲子園

大会前に主催者が常葉大菊川の選手20人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 将来の夢を尋ねるアンケートでは「プロ野球選手」が最も多かった。中軸を任される佐藤大加良選手、エースナンバーを託された佐藤大介投手ら6人が回答した。「スポーツ関係の仕事」「野球関係の仕事」と答えた選手もいた。外野手の中田翔輝選手は「救急救命士」だった。

 野球を始めた理由は19人が「家族や友人の影響」だった。佐藤投手は「おじいちゃんとキャッチボールをして好きになった」と回答。その他の選手は、父親が野球好きだったり、きょうだいがプレーしていたりというケースが多かった。昨秋は4番に座り石岡監督が「本能で打つバッター」と評価する児玉一琉選手は漫画「ルーキーズ」をきっかけに挙げた。

 趣味に関する問いでは、大村昂輝投手が「サッカー」と回答。静岡は清水エスパルス(J1)やジュビロ磐田(J2)を始め多くのチームがあり、全国的にもサッカーどころとして知られる。一方、県内各地に多くの温泉を抱えている地域でもある。趣味でも最も多かったのは、石黒巧投手ら6人が答えた「温泉」だった。 

 対戦したい相手は神宮大会の覇者・横浜が最多。「個々の能力が高く、どこまで通用するか試してみたい」と答えた井口陽向選手ら半数を超えた。小川優人選手は東洋大姫路・阪下漣投手の名を挙げ、「あの強い真っすぐをはじき返したい」と語った。桶田澄明選手ら2人は秋の東海大会決勝で競り負けた大垣日大との対戦を熱望した。

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