【常葉大菊川】当たり前のこと「ちゃんとやる」その先にある、より高い場所(静岡県)
攻守の軸はリードオフマン・橘木主将
攻守の軸はリードオフマンの橘木主将だ。旧チームでは恵まれた体格から繰り出す鋭いスイングを買われ、4番を担った。現在は初球から狙う積極性も生かし、1番で起用される。東海大会では体調不良で欠場した準決勝を除く2試合で10打数5安打と打率5割をマーク。新チームでの通算打率も5割を超える。精神的支柱として、守備でも一塁からチームを引っ張る。
佐藤選手や児玉選手も旧チームから主軸を担った中心打者だ。3番の佐藤選手は広角に打てるのが魅力で、新チームでの打率は4割超。至学館との東海大会準決勝では同点で迎えた七回の好機で、内寄りの変化球を左翼線に運んで走者を還し、試合を決めた。4番の児玉選手は県大会で2本塁打の長距離打者。チーム屈指の俊足も兼ね備え、「憧れの甲子園でも一発打ちたい」と語る。
絶対的エースはいないが投手陣の層は厚く
投手も務める佐藤選手は最速142キロ。変化球の精度が向上すれば、一層頼もしくなる。他にも140キロに迫る球速を誇り、昨夏に背番号1を付けた左の石黒投手らも控える。絶対的なエースはいないが各投手の能力は高く、冬場に切磋琢磨して投手力の底上げを図ってきた。
石岡監督はセンバツ優勝時に正捕手を務め、母校の監督として2回目のセンバツに挑む。「甲子園ではいかに普段通りのプレーができるかが重要になる。そのために緊張感のある練習をしてきた」と静かに闘志を燃やす。