【敦賀気比】好打を支える「七回28得点練習」 出場校最長の5年連続出場(福井県)
選手の心に刻まれた明治神宮大会
身長163センチと小柄な体からチーム一の打球飛距離を誇る小林拓斗捕手は初戦の準々決勝・沖縄尚学戦で放ったホームランを挙げ、主将で「不動の先頭打者」と東哲平監督も評価する岡部飛雄馬主将も同じ試合で放った3ランと回答した。エース左腕・管田彪翔投手はタイブレークにもつれ込んだ準決勝・広島商戦の延長十一回、自身のボークでリードを広げられた場面を挙げた。
4強入りした神宮での自信や後悔を胸に冬を越えた選手たち。センバツは出場32校中で最長となる5年連続の出場だが、過去4年は初戦敗退。8年ぶりの春の白星をかけた初戦の滋賀短大付戦が、2度目の頂点に向けた一歩目となる。
練習は基本を徹底 ユニークな練習も
一方、6日に開催されたキャプテントークでは、岡部主将から「七回28得点練習」というユニークな練習方法が紹介された。コーチがマウンドの前から投げる山なりの球を打ち続け、7イニングで28得点することを目指す練習。「どうすれば点が取れるかを知るための練習。何回やってもなかなか28点は取れない」(岡部主将)といい、簡単にアウトにならない術を実戦的な練習で鍛え上げ、秋季大会ではたびたびビッグイニングを作った。
また「将来の夢」を選手に尋ねると、管田投手ら8人が回答した「プロ野球選手」が最多。「メジャーリーガー」も4人。米大リーグ・レッドソックスの吉田正尚選手ら国内外でプロとして活躍するOBが多く、今年も多くの選手がさらなる飛翔を目標に甲子園に臨む。