2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【横浜】「平成の怪物」に続け 神宮王者の栄誉携え挑む聖地(神奈川県)

毎日新聞

センバツ出場を決め、盛り上がる横浜の選手たち 【和田大典撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

「ヨコハマ」が野球界で輝いた2024年に続け

 2019年以来、6年ぶり17回目のセンバツに臨む横浜。久々の「春」は、プロ野球・西武や大リーグ・レッドソックスで活躍した「平成の怪物」松坂大輔さんを擁して優勝した1998年と同じく、「神宮大会優勝」の栄誉を携えて臨む大会となる。

 松坂さん以外にも、昨季大リーグからDeNAに復帰した筒香嘉智選手、日本ハムで中心打者として活躍する万波中正選手らOBに幾多のスター選手が名を連ねる高校野球界の名門が掲げるのは、「応援される愛されるチーム作り」。野球以外の経験から得た学びをプレーに生かす姿勢も重視している。横浜の黄金期を指揮した渡辺元智・元監督の「人生の勝利者であれ」という言葉にも通じるこの指導方針は、村田浩明監督の指導にもつながっているようだ。

 2020年に男子校から男女共学に移行。創部5年目のチアダンス部にとっては、今回が初めてのセンバツでアルプススタンドからの応援にも注目だ。

 アンケートでは、植村直太朗選手が最も印象的な事柄に「DeNAの日本一」を挙げた。プロ野球・DeNAが26年ぶりの日本一に輝き、横浜スタジアムで「ハマの番長」三浦大輔監督が胴上げされて宙を舞った2024年。社会人野球でも横浜市の三菱重工Eastが夏の都市対抗野球大会を初制覇。高校野球では、横浜が神宮大会で優勝し、秋の日本一を達成した。プロとアマ、世代を問わず野球界で「横浜」が輝いた昨年の勢いのまま、選手たちは聖地に乗り込む。

プロ志望が8割超す 甲子園での「横浜対決」熱望する声も

大会前に主催者が横浜の選手 22 人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 アンケートでは将来の夢を尋ねた。回答した22人のうちエースの奥村頼人投手をはじめ18人が「プロ野球選手」と回答した。奥村頼人投手は大阪桐蔭でセンバツ優勝も経験しているソフトバンクの前田悠伍投手が親戚でその背中を追いかけているようだ。

 対戦したい学校や選手には、超高校級の実力を誇る選手の名が並んだ。地元の北九州市を離れ横浜に進んだ注目の右腕・織田翔希投手は昨年の秋季九州大会で準優勝したエナジックスポーツを挙げた。片山大輔選手は「甲子園で横浜対決をしたい」と横浜清陵との対戦を熱望。同一県のチームが対戦するのは「決勝戦」だけだ。

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