元日本代表・太田宏介氏が『MONDAY FOOTBALL on TVer』出演! 引退後もサッカー漬け、躍進の町田と過ごした「激動の1年」
「やっぱりゼルビアが優勝争いをしたこと」
過去、現在のサッカー話で番組を盛り上げた太田宏介氏。2025年も忙しい日々が続きそうだ 【(c) フジテレビ】
その一方で、選手としての試合、トレーニングから離れて“楽になったのでは?”と想像された引退1年目の2024年を「激動の1年」と振り返る。
「本当、激動の1年でした。今までの人生の中で、こんなに1年が早く感じたことなかった。当初は引退したらサッカーとは関係のないビジネス側でいろいろと起業したりする予定だったんですけど、 おかげさまで思いのほかサッカーの仕事で忙しくなった。なので、一回そっち側に振り切って、というか、 いただいた仕事は全部やるスタイルで去年はやりました。大変でしたけど、やっぱ、サッカーの仕事は楽しいですね」
町田のアンバサダーとしてクラブハウスと本拠地・町田GIONスタジアムへ出向くだけでなく、サッカーイベントなどで全国各地を飛び回り、夏には「やばかったです。70キロでもう立てなくなった」とフジテレビの『27時間テレビ』の「100キロサバイバルマラソン」に出走。秋には旧友たちの引退試合に参戦し、11月のレジェンドマッチでは「GKジーダから1得点1アシストしましたよ」と活躍した上で、元オランダ代表のエドガー・ダーヴィッツとのツーショット撮影にも成功。「めちゃくちゃ興奮しましたよ」と振り返った。
その忙しくも充実した2024年を過ごした太田氏に「その中で何が一番の出来事でしたか?」と聞くと、「やっぱりゼルビアが優勝争いをしたことですね」と頷いた。
「選手ではなくなりましたけど、ゼルビアは僕の地元のクラブで、僕が育ったクラブ。そのゼルビアが、J2を優勝することも想像できなかったんですけど、まさかJ1で優勝争いに加わるなんて、これっぽっちも思っていなかった。それが去年は毎週、スリリングな戦いを続けてくれた。興奮しましたね」
2025年の「町田」と「太田宏介」は?
「黒田監督の組織を束ねるマネジメント力がやっぱりすごかった。普段の練習などは各担当コーチに任せて一歩引いたところから見ているんですけど、選手への言葉の掛け方、ワードセンスも含めて言語化する力、人に伝える力がすごくある。ミーティングも毎回、面白い。“車の運転と同じで常に初心者のつもりでやれ”ってことはよく言っていましたし、ベテランも若手もフラットに接して平等に評価する。こうやったら組織ってまとまるっていうのを近くで見れて楽しかったですし、僕自身も勉強になりました」
快進撃を見せた町田は、時には批判も浴びながら様々な話題を振り撒いた。 “出る杭”となったからこそ、2025年の戦いが非常に大事になる。
「いろいろ言われることもありますけど、自分たちのサッカースタイルを定着させて結果を出したことは大きい。でも、だからこそ、今年が勝負です。練習を指揮していた金明輝さんがチームを離れた(アビスパ福岡の監督に就任)ことで、コーチングスタッフのバランスも含めてどうなるか。選手では、若手だと藤尾翔太とか望月ヘンリー(海輝)とかが、いい意味でふてぶてしくギラギラしているので楽しみ。ベテランでは昌子源。町田に来て完全にコンディションを取り戻しましたし、彼の経験、リーダーシップに今年も期待したい」
その中で「2025年の太田宏介」は、“何”をするのか。
「去年いろんなメディアに出させてもらいましたけど、やっぱり僕は表に出るのが好きなので…、去年よりたくさん出たいっすね」
現在、2児の父でもある太田は、息子たちの成長も楽しみにしている。
「上が5歳で、下はもうすぐ2歳。長男はもうサッカーに激ハマりしていて、ゼルビアが大好きなんです。このままサッカー好きで成長して、サッカーを続けてくれたらと思います。ちなみに長男は右利き、次男は左利きです」
番組の中でも最後に「これまでずっとやってきたサッカーをこれからの子どもたちに伝えるというのも自分の仕事だと思っています。すごいやり甲斐を感じています」と語った太田氏。全国を回りながらのサッカーイベントへの参加は今年も継続する予定。町田のアンバサダーとしての役割も当然、ある。どうやら2025年も“サッカー漬け”の日々になることは間違いなさそう。その活躍が、実に楽しみだ。
(取材・文:三和直樹)