自分好みの“やさしさ”が見つかる4モデル!本間ゴルフ最新「ツアーワールド アイアン」シリーズをまとめて解説

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本間ゴルフの最新「T//WORLD(ツアーワールド)」シリーズのアイアン4モデルについて、クラブフィッターの小倉勇人さんにそれぞれの特徴や試打した印象について解説していただきました。

ツアーワールド アイアン4モデル性能と特性

ツアーワールドのアイアンシリーズの前作はTW757でした。モデルチェンジのタイミングでウッド類はTW767に進化する一方、今回はツアーワールドだけの表記になって数字が入っていません。アイアンは独立したシリーズとして登場しています。

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前作のTW757シリーズのアイアンはB・Vx・Pの3モデルでした。最新シリーズは、Vxはあるものの、BとPの名前が変わっています。

ツアーワールド TOUR Vアイアンの特徴

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Vxより操作性を重視したアスリート向けだったBが、ツアーワールド TOUR Vという名前に変更になりました。TW757 Bは技術を詰め込んだハイテクアイアンでしたが、今回のTOUR Vはとてもシンプルで、とてもいいです。

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今ゴルファーから求められているのは、さまざまな技術や異素材を入れて性能を追求していくことです。いわゆる軟鉄(S20C)鍛造で一枚物のアイアンは、形状はきれいですが、もう少しやさしく直進性の高いものが求められています。一方で、フィーリングや操作感が重視されることによって一枚物のほうがいいと、本間はそう考えたのかもしれません。

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打っていて、とても気持ちいいです。自分が思ったように動いてくれます。多少のミスヒットでも、許容範囲に収まってくれます。ハイテクの良いところは、ミスを軽減してくれるところですが、このアイアンは、予想外のミスになることが一切ありません。

キャビティでありながら、それほどえぐれていないハーフキャビティのような形状です。マッスルバックに近い印象を受けます。それでも一応えぐれてるところはあるので、打点ズレの強さは感じます。それでいて、操作性も素直です。非常に気持ちいい打感です。

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そしてシェイプ的にもきれいです。ヒールも少し高めで、ブレードも薄すぎず細すぎずちょうど良いです。

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ちなみに7番でロフトは32°。いわゆるアスリート系の軟鉄鍛造で一枚物からすると少し立っているかなと思います。扱いやすくシンプルな軟鉄鍛造のアスリートアイアンといえるモデルです。

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ツアーワールド Vxアイアンの特徴

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前作で非常に評価が高かったツアーワールド Vxアイアン。名前とポジショニング(Bのすぐ下)は、前作から変更ありません。

軟鉄鍛造のアイアンですが、長い番手にはトゥ側にタングステンを配置することで重心をコントロール。過敏な操作性を抑え、マイルドな打感と操作性を両立し、ミスヒットにも強いバランスの取れたモデルでした。

今回のツアーワールド Vxアイアンも、前作同様、軟鉄鍛造の打感とやさしさを兼ね備えたモデルに仕上がっています。

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デザイン的にもさらにシンプルでカッコよくなった感じです。実際に打ってみても、性能はしっかり継承されているのを感じました。

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打感は前モデル同様とても良いです。正常進化と言えるでしょう。良いと思っていた点がそのまま引き継がれ、さらに打感の向上と球の上がりやすさが向上した印象です。特に、TW757の打感や操作性を気に入っていた方、TW747Vxのやさしさを求めていた方は、違和感なく移行できると思います。

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前作同様、7番アイアンのロフトは30°なので、飛距離を求める人にもぴったりだと思います。

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ツアーワールド Pxアイアンの特徴

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ツアーワールド Pxアイアンは、前作Pの後継モデルと言っていいと思います。前作はPが付いていて、いわゆるやさしいキャビティでした。トゥ側にタングステンを入れたり、重心設計やフェース構造に工夫を凝らしたりと、さまざまな技術を駆使したやさしいアイアンです。

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今回のPはその名の通り、ポケットキャビティ構造です。

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バランス調整により、前作よりも球が上がりやすくなり、打感も向上しています。これは、ポケットキャビティの効果によるものと思われます。硬すぎず、余計な響きのない、乾いた気持ちの良い打感に仕上がっている印象です。

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7番のロフトは30°で、Vxと同じですが、Pxの方が少し距離が出ます。構造によって球の上がりやすさや飛距離が変わるため、両者を比較してみるのも良いでしょう。

直進性が高く、安定した球を打ちたい人は、Pxがおすすめです。PxとVxの球筋はそれぞれ異なるので、ぜひ打ち比べて、自分に合った方を選んでみてください。

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ツアーワールド Hxアイアンの特徴

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Hxは前作にはないニューモデルです。

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中空らしい性能で、とにかく前に低スピンで飛んで行く球が打てます。

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7番のロフトは28°です。飛距離にこだわった仕様となっています。高い弾道でグリーンでしっかりとボールを止めたい方には、Pxの方がおすすめです。

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Hxは、多少芯を外しても、しっかりキャリーが出て飛ばせる、まさに距離志向のモデルに仕上がっています。もう少し飛距離が欲しい、短い番手を打てればスコアが縮まるのに、そう思っている方にはおすすめです。

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今回の4モデルは、それぞれ異なる性能に特化しており、ゴルファーの求めるやさしさに合わせて最適な選択肢が見つかるはずです。もし、どのモデルが自分に合うか迷ったら、まずはVxとPxを打ち比べてみてください。同じロフト角なので、フィーリングや距離感を確かめながら、どちらがやさしく感じられるかを判断できます。

とはいえ、最終的には「自分がカッコいい、気持ちいい」と思えるクラブを選ぶのが一番です。どのモデルもシンプルで洗練されたデザインなので、ぜひ店頭で手に取って、試打してみてください。きっと、あなたにぴったりの一本が見つかるはずです。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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