3モデルの性能の違いがはっきり!本間ゴルフ「TW767 ドライバー」まとめ

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本間ゴルフのアスリート向けブランドT//WORLD(ツアーワールド)シリーズがモデルチェンジして、新たに「TW767」シリーズとして登場しました。クラブフィッターの小倉勇人さんに、TW767シリーズのドライバー3モデルの特徴や試打した印象について解説していただきました。

TW767 シリーズの性能と特性

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3モデルに共通しているテクノロジーは、まずニューバーチカルスリットフェースというフェースの裏に溝を入れて反発係数を広げるという技術です。

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そして、カーボンロールテクノロジーです。ボディをカーボンにしてしっかり強度を保ちながら軽量化する技術ですね。

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ウェイトはタングステンの他にチタンも使って、適正な慣性モーメントや重量配分を実現しています。

TW767 ドライバーの性能と特性

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TW767 ドライバーはいわゆるスタンダードモデルです。

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今年の初めに「10K」が流行しましたが、このTW767もヘッドの慣性モーメントが上下左右合わせて10Kを超えるヘッドモデルです。打点のズレに強く、直進性の高さを重視して設計されたモデルです。

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TW767 MAX ドライバーの性能と特性 

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続いて、TW767 MAX ドライバーです。「MAX」と付くモデルは、一般的に「やさしい」モデルとして認識されているため、ユーザーにとってわかりやすいネーミングと言えるでしょう。

このTW767 MAXは、ドローバイアスがかかっており、ボールをつかまえやすい味付けになっています。ヘッドの慣性モーメントは、スタンダードモデルと同様に上下左右で10Kを超えています。

TW767 MAXの特徴は、スタンダードモデルと同様の高慣性モーメントを維持しながら、つかまりやすく、より曲がりにくい設計になっている点です。

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TW767 LS ドライバーの性能と特性

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3本目はTW767 LS ドライバーです。他のモデルはブルーの配色が特徴ですが、こちらはブラック一色で非常に精悍な仕上がりになっています。

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ヘッドサイズは、他のモデルが460ccなのに対し、LSモデルは450ccと小ぶりになっています。わずか10ccの差ですが、見た目はそれ以上にコンパクトで、ディープな設計になっていると思われます。非常に小さく見えるのが特徴です。

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外見の特徴は色だけでなく、このモデルだけウェイトが前方(フェース側)に付いています。1.5gのウェイトを搭載することで、つかまりとスピンを抑え、強弾道を実現しています。他の2モデルとは見た目も性能も異なっています。

TW767 LSの名前の通り、低スピンで抑え、ミスに強く操作性も高いモデルとして設計されているのが特徴です。

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TW767シリーズを試打した印象

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今回のシリーズのキャッチコピーは「10K+++(スリープラス)」です。TW767とTW767 MAXの2機種でヘッドの慣性モーメント10Kを達成していることに加え、3つのプラス要素があるという意味が込められています。ミスの強さや直進性だけでなく、「顔・打感・飛び」にもこだわって開発されたため、このキャッチコピーが付けられました。

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実際に打ってみると、TW767シリーズの3モデルは性能が明確にカテゴライズされていて、バランスが良いと感じました。非常にわかりやすいです。つかまりのMAX、直進性のスタンダード、操作性の良いLSという感じです。3モデルの性能バランスが良く、それぞれの特徴が際立っています。

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一般の方には、ミスに強く、気持ちよく打てるTW767 MAXがおすすめです。右へのミスが少なく、狙ったところよりも少し左に飛び出してから、直進性の強い球が力強く飛んでいく感覚を味わえます。

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「ドローバイアス」というとフックのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、このドライバーは慣性モーメントが高いため、狙った方向から少し左に、強い球が直進的に飛んでいくように仕上がっています。

基本的に慣性モーメントが高いクラブは、ドローよりもカット軌道やインサイドアウトの軌道で打つと、どうしても球が曲がりやすくなります。しかし、このドライバーは、その曲がり幅を極力小さく抑えています。

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少し左に真っ直ぐ強い球が出るのがMAXの特徴なので、スライス系のミスが出る人には最適です。

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右へのミスが少ない人で、ある程度狙ったところへ打てるものの、打点がバラつく人には、スタンダードのTW767の方がマッチすると思います。

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実際に打ち比べて、ご自身の狙った方向に合う方を選んでいただくのが一番良いと思います。

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TW767 LSは操作性が高く、私の表現を使うと「ぐりぐりクラブ」ですね。

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ミスに強い印象は変わりません。その分、曲がり幅はマイルドなので、「入門用ぐりぐりクラブ」と表現できるでしょう。打感も、カーボンを使っているチタン特有の感触と、少し乾いたような「カン」という音で、いかにもコンポジットヘッドらしい打感です。非常に乾いていた音で心地良いですね。

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フルチタンの重々しい金属音とは異なりますが、音がコントロールされていて心地良い音に作られている印象があります。これは全モデルに共通しています。

やはり、打感と顔にこだわって作られていることが良くわかります。ポンと置いたときも、上級者が嫌がる左を向くようなことはありません。かといって、ガバッと開くこともなく、ある程度ニュートラルなところにすわってくれます。座りも良いと感じます。

この辺りは、実物を見るとしっかり作り込まれていると感じる部分です。

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私が使うならTW767 LSですね。このクラブは低スピンですが、全然球が上がらない感じではないです。

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9°のハードなスペックのものを打ちましたが、本間独自のNON-ROTATING SYSTEM(シャフトを脱着・回転することなくライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能な本間独自の調角機能)で細かく調整できるので、自分でもスイングを変えずに調整できるでしょう。扱いやすさの点では非常にLSが優れていました。

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本間ゴルフのクラブは、純正シャフトの種類が豊富で、カスタムメイドのように選べるようになっています。カーボンを巻く技術に長けた本間ゴルフだからこそできることで、完成度の高さがうかがえます。

実際に打ったシャフトも好みでしたので、非常に気持ちよかったです。

シャフトとの相性でクラブの評価が変わってしまうのは、もったいないことです。本間ゴルフの豊富なラインナップの中から、自分にぴったりの一本を見つけるには、じっくりと試打してみるのが一番です。

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3モデルのヘッドの作り分け、カテゴライズがしっかりしているとお話しましたが、だからこそ、複数のシャフトはもちろん、アフターカスタマイズ用のシャフトも含めて、それぞれのヘッドが生きるのだと思います。

ぜひ一度打ってみてください。もし当たらなかったとしても、それがそのままクラブの評価にならないことを願います。非常に良いヘッドなので、ぜひ自分に合うシャフトで試打してみてください。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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