3Wと5Wの飛距離が変わらない!?  もしかしてボール位置が左カカト延長線上になっていませんか?

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JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.47

生徒さんからの質問の中で、決まって多いのがフェアウェイウッドに関するもの。そこで今回から3回にわたってフェアウェイウッドの悩みを特集をしちゃいます! 第1回は「3Wと5Wの飛距離が変わらない」という悩みを解決します。
撮影/相田克己

3Wと5Wの飛距離が変わらない人はアドレスと左肩をチェック!

フェアウェイウッド(以下FW)の悩み1回目はゴルフ歴6年、46歳でスコアアベレージが90台後半のDさんのお悩みで「3Wで打っても5Wで打っても飛距離が変わらない」という内容です。FWについては同様の症状に悩んでいる方がたくさんいます。

Dさんのスイングはアウトサイドイン、アベレージゴルファーの方に多い、いわゆるカット軌道です。3Wで当たれば200ヤード飛ぶということですが、平均飛距離はガクンと落ちて170ヤード程度。確かにこれだと5Wの飛距離と変わらないかもしれません。

3Wを打っていただいたところ、なかりのスライス。当たった時は200ヤードということですが、その場合、左にボールが飛び出す、かなりリスキーなショットでした。でも、私が気になったのはスイングよりアドレス。ボールの位置がドライバーと同じで左カカト延長線上。スタンス幅もドライバーとほぼ同じ。私の目にはボール位置が左すぎで、構えも大きすぎる感じに見えたのです。

Dさんの3Wのアドレス。ボール位置はドライバーと同様、左カカト延長線上。スタンスは幅もワイドで大きすぎる構えだった。 【ゴルフサプリ】

というのも、この体勢でクラブヘッドをボールに合わせると、肩が開いて上体が左を向きます。スタンスもオープンになり、それらのライン通りにスイングすればカット軌道になります。それもかなり極端なカット軌道になるので、大きくスライスして飛ばないというわけです。ただ、5Wは極端にオープンな構えにはなっていないので、ドライバーのように飛ばしたい、と思うがゆえのアドレスなのだと思います。

左すぎるボールにヘッドを合わせると、肩が開いて上体が左を向き、スタンスもオープンになりやすい。そのまま振るとフォローで左ヒジが引けて極端なカット軌道になる。 【ゴルフサプリ】

対策はズバリ、アドレスを変えることでした。ボールの位置をボール1個分くらい内側に入れ、スタンス幅も狭くしてスクエアに立ちます。このスタンスラインに合わせて立てれば肩のラインは開きません。目線と肩のラインが右を向いているイメージをもてばOKです。このアドレスで素振りをしていただいたところ、極端なカット軌道はなくなり、5Wと同じ感じで許容範囲に収まりました。

ボールの位置を1個分ほど内側に。スタンス幅は狭めてスクエアに立つと肩のラインが開かない。 【ゴルフサプリ】

実際にボールを打つ時のポイントは、なるべく左肩を視野に入れながらインパクトすること。カット軌道になると肩が開くので、ダウンスイングの早い段階で左肩が視野から消えてしまうので、そうならないように振っていただきました。アドレスを変えただけでも効果があったDさん。左肩まで意識していただいたところ、3Wでコンスタントに190ヤード飛ぶようになったそう。平均200ヤードもすぐそこです。

ダウンスイング~インパクトで左肩が視界から消えないイメージでスイング。実際に見なくても意識するだけで効果がある。 【ゴルフサプリ】

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。

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