侍Jをけん引した「Wヒロト」の凄さは? 今季ブレーク選手の飛躍を予感していた男たち【スピードボール編】 

加賀一輝

侍Jの主砲は2年続けて「高橋宏斗」

牧が2年連続でナンバーワンに挙げた、高橋宏斗のスピードボール。今季はさらに磨きがかかっている 【写真は共同】

 才木とともに侍ジャパンのエース格を担ったのが高橋宏斗(中日)。常時150キロを超えるストレートと、高速スプリットの組み合わせで圧倒する右腕だ。

 高卒4年目の今季は開幕一軍こそ逃すものの、4月末からローテに入り。投げるたびに奪三振ショーを展開した。特に7月は4試合に先発し、32イニング自責ゼロの快投を披露。キャリア初の月間MVPに輝いた。その後もシーズン防御率0点台も狙えるぐらいの勢いで投げ続け、最終的にはチーム新記録の同1.38を記録。こちらも初の個人タイトル・最優秀防御率を獲得した。

 牧秀悟(DeNA)は、昨季の時点で高橋をスピードボール部門ナンバーワンに挙げていた。

「去年も挙げていたかもしれませんが、今年も真っすぐをなかなか弾けず、自分は体感すごく速く感じます」

 去年も……と話すとおり、実は2022年オフのアンケートでも高橋をナンバーワンに挙げており、2年連続の選出。どんな投手も対応できるタイプの牧だが、高橋の何に苦しめられているのか?

「個人としてはタイミングがすごくとりづらいのと、振ってもファウルになってしまう球なので、そこが速さを感じるなと思います。最後の最後まで納得するヒットはなかったかなと。真っすぐでいっても当たるは当たるんですけど、前にしっかり飛ばなかったり、ファウルになったりというのが多いです」

 侍ジャパンの主砲に登り詰めた男をして、ここまで言わせる竜の若きエース。まだまだ進化は止まらなさそうだ。

 今オフの企画でも牧は高橋の名を挙げるのか、どうなのか。結果は今後の放送で判明する。

番組情報

【画像提供:フジテレビ】

千鳥キャプテンや豪華な解説陣が独自の視点でスポーツに切り込み独自のスタジオトークを展開!スポーツを真摯に深くさらに明るく楽しく分かりやすくお届け!
結果を伝えるだけではない新時代のスポーツショー! 独自性にこだわった取材やスクープにも乞うご期待です!

毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分

2/2ページ

著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント