バドミントン新ペアの福島/松本「フクヒロ、ナガマツでは届かなかったところ」目指す挑戦開始

平野貴也

ペア結成直後で2週連続の大躍進

ペアを結成してすぐに国際大会で好成績を挙げた福島(左)/松本 【平野貴也】

 しかし、ベテランらしく試合毎の修正力は高い。驚きは、熊本だけで終わらなかった。翌週の中国マスターズは、熊本マスターズよりも一つ格上の大会だが、ここでも韓国の組み替えペアや、パリ五輪後に国際大会で上位入賞を続けていた中西貴映/岩永鈴(BIPROGY)を撃破。準々決勝では、パリ五輪金メダルのジァを擁する中国の組み替えペアにも競り勝った。準決勝で敗れたが、2週連続でベスト4入りを果たした。

 勝った試合では、福島が前に入れば左右に素早く、相手が狙ったコースをシャットアウト。松本が前に入れば規格外の高さと腕の長さでシャトルを止める、あるいは撃ち抜く。前週よりも明らかに改善された攻撃パターンが何度も見られた。まだ2大会しか戦っていないが、ペアとしての潜在能力の高さは明らかだ。2人は、12月の全日本総合選手権に主催者推薦で出場する可能性が高く、まずは2025年の日本代表入りを目指す。その先に見据えるのは、世界の頂点への再挑戦。力のあるベテランコンビがペアを結成し、新鮮で大きな可能性を示し始めている。

ペア結成初戦からメダルを獲得。新たな挑戦は、大きな可能性を秘めている 【平野貴也】

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著者プロフィール

1979年生まれ。東京都出身。専修大学卒業後、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集記者を経て2008年からフリーライターとなる。主に育成年代のサッカーを取材。2009年からJリーグの大宮アルディージャでオフィシャルライターを務めている。

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