ロコ・ソラーレが語るグランドスラムの魅力 吉田知那美「いつだって挑戦者に」藤澤「最高に楽しい場所」
吉田知那美「優勝のチャンスはもちろんあるけれど、全敗だってある。そんな大会」
「カナダ以外の国から4チームもスラムに出られるのは本当に素晴らしいこと。どういう大会になるのかなという楽しみな気持ちと、日本のカーリングが目指していたところに近づいてきたのかもしれないという嬉しさがあります」
ロコ・ソラーレは日本勢ではもっともグランドスラム出場回数も多くランキングも最上位での出場となるが、経験や順位はほとんど意識していないとも言う。
「スラムはどのチームも調子が良くても悪くても、すべてのチームがその時の全力でぶつかってくる場所。優勝経験があろうとニューカマーであっても関係ありません。優勝のチャンスは全チームにあって、でも同じように全敗して終わってしまうこともある。いつでもチームで挑戦者になれる大会なんです」
スキップの藤澤五月も「世界一レベルの高い大会でエンターテイメント性もある」と同調する。チーム自体の調子は決して悪くないが、その中で藤澤は今季の自身の課題に挙げた「スキップに求められる決め切る力や責任」を重視して挑む。
また、グランドスラムはこの「カナディアンオープン」に続いて、月末にはニューファンドランド・ラブラドール州セント・ジョーンズで「ナショナル」が開催されるが、「アリーナアイスでの試合は重要になる」と藤澤。来年2月2日に横浜BUNTAIで開幕する日本選手権もアリーナでの開催だ。そこを見据え「結果も重視しつつ、日本のチームとも切磋琢磨できれば」とコメントした。
ロコ・ソラーレの初戦は現地時間11月5日11時半(日本時間6日3時30分)にチーム・X.シュワラー(X. Schwaller/スイス)との対戦だ。翌日からもチーム・ギム(Gim/韓国)、中部電力(Kitazawa)、チーム・ローズ(Lawes/カナダ)と列強との連戦だ。勝利や成長のためには1投も無駄にできない厳しい戦いが続くが、それでも「やってて楽しい試合ばかりです」と藤澤。今季の世界挑戦はこれからが本番だ。