【J1第34節ベストイレブン】首位撃破の湘南から指揮官含め最多3名選出! 絶体絶命のピンチを救った磐田の守護神がMVPに

サッカー新聞 エルゴラッソ
超劇的PK阻止。磐田を救った守護神

『エル・ゴラッソ』が選んだJ1第34節のMVPはジュビロ磐田のGK川島永嗣 【(C)J.LEAGUE】

MVP:GK 川島永嗣(磐田/採点8.0)

 J1第34節のMVPに輝いたのはジュビロ磐田のGK川島永嗣。終了間際のPKストップで2-1での勝利に貢献した、その活躍の背景についてチームを追う森亮太記者に聞いた。

──エル・ゴラッソが選ぶJ1第34節のMVPは、磐田のGK川島永嗣選手です。1点リードで迎えた後半アディショナルタイムにPKのピンチを迎えるも、見事なセーブでそれを阻止。劇的な形で勝点3を守り抜きました。

番記者 PKの判定が下された瞬間、絶望的な状況に立たされました。他会場の経過も含めて、もし同点にされていたら本当に厳しい状況になっていたと思います。川島選手も『自分たちの人生がかかったような瞬間』とコメントしていましたが、まさに“生きるか死ぬか”のPKを止めてくれて、“かっこよすぎるだろ、この展開!”と思いました。まさに“筋書きのないドラマだ”と感じましたね。

──リプレイ映像を見ると、キッカーがボールを蹴るより先に飛び始めているように見えました。

番記者 駆け引きをするのではなく、『自分が信じた方向に飛ぶ』と決めていたそうです。そこにボールが吸い込まれていきました。プロ生活で17回目のPKストップだったそうです。ネイマール選手や遠藤保仁さんなどのPKを止めてきた、百戦錬磨の勝負勘が働いたのかもしれませんね。

──残留圏との勝点差を縮め、残り5試合を迎えます。

番記者 「(今節を)今後語り継がれる試合にするためにも、磐田はここに生き残る」。エル・ゴラッソ前号の記事にそう書きました。この試合がピークにならないように、「あの試合があったから残留できた」とのちに振り返れるように、J1残留を果たさないといけません。記者としてJ2降格を二度経験しましたが、昇降格を繰り返す中でのチーム作りは難しいものがありますし、J1にいることでしか得られないものもあります。やはり、残留することには大きな意味があります。川島選手には今季、本当に何度も救われてきていますし、残り5試合もそのような活躍を期待したいです。

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