サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』がJ1各節ベストイレブンとMVP、最優秀監督を表彰する「WEEKLY EG SELECTION」。10月18、19日に行われた第34節の10試合からは、この男たちを選出した。

　後半アディショナルタイムの一撃で、首位を相手に劇的な逆転勝利を収めたのは湘南。見事なタッチから殊勲の決勝弾を決めた田中聡と、攻撃を演出し続けた小野瀬康介、さらに山口智監督の采配が光った。

　敵地で2位を撃破したFC東京からは、技術の高い2アシストを披露した荒木遼太郎と、鬼神のごとく相手の攻撃をはね返し続けた森重真人を選出。そして、残留圏を追走する磐田は、2得点を挙げたエース・ジャーメイン良と、1点リードで迎えた試合終了間際に相手のPKを阻止し、チームを絶望の淵から救い出した守護神・川島永嗣が勝利の立役者となった。

FW ジャーメイン良（磐田／採点7.0）
5分に相手のミスを逃さず決め切ると、71分にはカウンターから貴重な追加点。エース復活の2発

MF マルコ・トゥーリオ（京都／採点7.0）
前半から数的不利に陥ったチームを救う、殊勲の先制ミドル。6ポインター勝利の立役者に

MF 小野瀬康介（湘南／採点7.5）
ボールを拾い展開し続けた、逆転勝利の陰の功労者。常に前への意識をもって攻撃を演出した

MF 荒木遼太郎（FC東京／採点7.0）
先制点は巧みな胸トラップで、追加点は絶妙FKでアシストし、敵地での2-0完勝をもたらす

MF 近藤友喜（札幌／採点6.5）
“古巣”戦で力を発揮。力強いドリブルでエリア内に進入し、クロスで先制点をお膳立てした

MF 田中聡（湘南／採点7.5）
90+2分、見事なタッチからニア上へ豪快に突き刺す逆転弾。首位を討ち、ヒーローとなった

DF 翁長聖（東京V／採点6.5）
逆転劇を呼んだのはこの男の機転。相手のスキを突く素早いリスタートで同点弾を導いた

DF 森重真人（FC東京／採点6.5）
敵地で相手に主導権を握られた時間帯もことごとくはね返す。鬼神のごとく立ちはだかり完封

DF 綱島悠斗（東京V／採点7.0）
強烈ミドルでJ1初得点を決めれば、ヘッドで逆転弾も叩き込む。緑の大器が片りんを見せた

DF 福田心之助（京都／採点6.5）
試合終盤まで運動量を落とすことなく走り続け、89分に値千金の追加点。勝利を引き寄せた

監督 山口智（湘南／採点7.0）
ハーフタイムに施した選手の配置転換がズバリ的中。個性を生かす采配がしっかりとハマった