杉谷拳士氏「大興奮ですよ」 大谷翔平、伝説の50−50シーズンを深掘り
大谷翔平の「50本塁打ー50盗塁」達成に元日本ハムの杉谷拳士氏は興奮を隠さない 【スポーツナビ】
テーマは「大谷翔平、伝説のシーズンをデータで振り返る」。前人未到の「50本塁打ー50盗塁」を達成した大谷の凄さに迫っていく。
史上6人目の「40ー40クラブ」入り
大谷が史上6人目となる「40ー40クラブ」に仲間入り 【スポーツナビ】
まずは歴代の「40ー40」達成者と今後の展望について。
1988年、ホセ・カンセコが初めて「40ー40」を達成。以来、バリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲス、アルフォンソ・ソリアーノ、ロナルド・アクーニャJr.と続き、大谷が史上6人目となる「40ー40クラブ」への仲間入りを果たした。このあたりの歴史的見地については、福島氏の一気に捲し立てる喋りを見てもらいたい。
一方、小林氏は「現在のMLBはパワーとスピードを兼ね備えた選手が増えており、今後も40ー40達成者は現れるでしょう。大谷選手も2回目、3回目と達成する可能性はあると思います」と見解を述べている。
日本球界では誰も達成していない「40ー40」。杉谷氏は“超人”糸井嘉男氏を引き合いに出しながら、その難しさを説明。いかに大谷がとんでもないことをやっているのか、動画を見ればさらに伝わること請け合いだ。
「確率の高い盗塁」を志す
大谷が盗塁数を伸ばし続ける理由とは 【スポーツナビ】
代表的な例が、変化球が投げられたとき。なんと成功率は100%(※収録時)を誇る。ご存知の通り、変化球は速球に比べてスピードが落ち、捕手の捕球動作も変化する分煩雑になる。そして、相手バッテリーの配球を読んで走る点を考えれば、ベンチや一塁ベースコーチとのコミュニケーションが良好なことも浮かび上がってくる。
杉谷氏は「大谷選手は投手もやっているので、投手の心理がわかっている。だからこそ捕手が送球を諦めるような完璧な盗塁を決められている」と指摘。まさに二刀流ならではの理由と言えるだろう。
本稿執筆時では56盗塁まで伸ばし、イチロー氏の持つ日本人選手記録に並んでいる。来るポストシーズンでも、大谷の足がドジャースを世界一に導くかもしれない。