杉谷拳士氏「大興奮ですよ」 大谷翔平、伝説の50−50シーズンを深掘り

加賀一輝

新たな本拠地が打撃面に影響

進化が止まらない大谷の打球速度には新球場が影響? 【スポーツナビ】

 打撃面はどうか。まずは打球速度が年々速くなっていることに着目。一昨年から149.5キロ→151.9キロ→153.9キロと、3年で4キロ以上アップ。この点について小林氏が見立てを語る。

「年ごとに“ツボ”が変化すると見ていて、今年も高めから徐々に低めに移ってきました。低めの変化球に目付けをして、思い切り引っ張る打撃が増えているのではないでしょうか」

 確かに今季は変化球を本塁打にした本数が増え、同時に引っ張っての本数も増加の傾向だ。そこで福島氏は「新たな本拠地・ドジャースタジアムの環境が影響している」と指摘。下記のように述べる。

「(ドジャースタジアムは)他の球場よりも打球が飛ばないんですよ。いくら大谷選手でも左方向へ飛ばすのは容易じゃないです」

 さらに、大谷の代名詞とも言える特大アーチにも言及。来季にもドジャースタジアムの飛距離ランキングが事実上の「大谷ランキング」化するかも……という驚きの事実をデータを交えて伝えていく。杉谷氏が「人間・大谷翔平」を感じた場面にも注目だ。

次の大台達成者は誰だ?

次に「40ー40」「50ー50」を達成する選手についても言及。ボビー・ウィットJr,など2人の名前が挙がった 【スポーツナビ】

 大谷に次ぐ「40ー40」「50ー50」達成者は現れるのか。動画の終盤では2人の選手に注目している。

 1人目はボビー・ウィットJr,。ロイヤルズの若手遊撃手で、昨季から2年続けて「30本塁打ー30盗塁」をクリア。これまでの「40ー40」達成者はラテン系の選手が6人中4人を占める中、ウィットには白人選手として初の大台到達が期待される。

 2人目はエリー・デラクルーズ。レッズの韋駄天で、ドレッドヘアをなびかせて走る姿は見る者にインパクトを残す。デビュー2年目の今季は開幕から走りまくり、執筆時点で65盗塁をマーク。長打力も増しており25本塁打を放っている。

 そして、最後に福島氏と杉谷氏が早くも大谷の来季について予言。二刀流復活が見込まれる中、大谷の「新たな挑戦」とは……。ぜひ動画で確認してもらいたい。

 なお、今回の「MLB研究所」は2本立てでお送りする。

 後編はポストシーズンを展望。ドジャースが世界一をかけた大舞台でどう戦えば良いのか。ライバルはどのチームになるのか。データで深掘りしていく。ABEMAプレミアム限定動画からチェックしよう。

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著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

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