バドミントン・混合ダブルスで「ワタガシペア」が快挙 “二度目まして”で掴んだ2大会連続の銅メダル
「ワタガシ」ペアは2大会連続となるメダル獲得。五輪での2大会連続表彰台は、日本バドミントン界初の快挙 【写真は共同】
現地情報を伝える、LINEオープンチャット「スポナビ 現地取材情報」では、試合後のワタガシペアのコメントを掲載。
渡辺の「覚悟の表情」を見て気持ちを切り替えられた
渡辺 まずはホッとしています。ほんとしんどかったですけど、(東野)先輩が声を掛け続けてくれた。
東野(準決勝の敗戦から)切り替えが難しかったが、こう2人で楽しんで頑張ろうと話し合えて、すごく試合も楽しく臨むことができた。
――3年前と同じ色のメダルだが、感情は違うか。
渡辺 はい、確実に成長してきた3年間だったと思うし、オリンピックを通して自信を持って3年前よりもプレーできたと思う。
東野 勇大(ゆうた)くんと一緒で、お互いに成長できた3年間でしたし、 金メダルを求めてここまでやってきたけど、銅メダルが取れてホッとしている。
――ラリーで東野さんがレシーブで粘る場面が多かった。3年間の積み重ねが出たかと思うがどうか。
東野 昨日それを出したかった(笑)。今日の試合に関しては、もう気持ちで負けないだったり、 相手選手も疲れててあまりスマッシュが当たってなかったっていうのもあるし、絶対に自分のところに飛んでくるという意識でできたので、 (シャトルが)浮いても勇大くんが次取ってくれるっていう気持ちでプレーした。
――昨日の準決勝から、どのように気持ちを切り替えた?
渡辺 けっこうすぐ切り替えられて、お互いに本当に最後までやりきろうという話ができたので、東京(五輪)の時よりは切り替えは僕はうまくできたのかなと思う。
東野 その日のうちに切り替えようという話をしたが、やっぱり夜寝られなくて、試合のこととかを考えてしまう時間がすごく多かったので、切り替えが難しかったが、次の日の勇大くんの「覚悟の表情」を見た時に、自分も切り替えなきゃなと思った。
渡辺「必死になってやっている姿が町民の皆さんに届けば」
渡辺は観客に見守られる形となったパリ五輪を「すごく背中を押された」と振り返った 【写真は共同】
渡辺 おっしゃった通り“二度目まして”なので、なかなかそんな人いないと思うし、上に行きたかったけど、 3年前もあれだけ苦しい試合はないんじゃないかと思うくらいの試合ができたので、オリンピックを全体通してだが、 自信を持ってプレーすることができたと思う。
東野 もうあの時よりは気持ちの面でも成長してると思う。やはり3位決定戦は本当に苦しい試合だし、勝たなきゃメダルがもらえないという状況の中で戦う試練みたいなものはほんとに苦しいけど、 2人で話し合って戦い抜けたので良かったと思う。
――今回、富岡高校出身の5人がバドミントン代表に入り、富岡魂を見せるとおっしゃっていたが、銅メダルを取ってあらためてどうか。
渡辺 本当にメダルを取れて1番ホッとしているけど、大会を通して5人で必死になってやってこれたと思っているし、やっぱり必死になってやっている姿というのが町民の方々とか県民の皆様に少しでも届けばと話し合って5人でやってきたので、まだ(女子シングルス出場の)大堀(彩)先輩は試合が残っているし、しっかり応援して、良い色のメダルを取ってもらえるように頑張ってほしいなと思う。
東野 ホキコバ(保木卓朗・小林優吾)ペアが負けてしまい、自分たちもその思いを背負って戦ったし、まだ(大堀)彩も試合があるし、 昨日もすごい励ましてくれた。この5人だったから、チーム一丸となって富岡魂としてここまでやってこれたし、この5人でオリンピックに出れて本当に幸せ。
※編集部注:ワタガシペア以外に大堀、男子ダブルスの保木と小林が福島県の富岡高校出身
――3年前の五輪と一番違うのは観客がいることだと思うが、それについては?
渡辺 すごく背中を押された。 声援が力になるタイプだし、応援していただいた方々に少しでも恩返しがプレーでできるようにと毎回思ってるので、そういった意味では3位決定戦を勝って終われてよかったなと思う。
東野 今回お互いの両親も来てくれて、会場で1番ぐらいの声をお互い出してくれて、ほんとにその応援が力になったし、会社の方々や日本から来てくださった方々の応援もあり、その応援が力になって、今回銅メダルを取れたと思っている。
――前回の東京五輪ではすぐにパリで金と話されていたが、今この先で言えることは?
渡辺 休ませてくれーい(笑)。
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