赤星が期待するドラフト候補選手!今年の目玉「大学生BIG5」で一番人気になるのは? クイズでプロ野球予想にも挑戦

Timely!編集部

今シーズンのプロ野球やドラフトの注目選手について語った赤星さん(右)、西尾さん 【スポーツナビ】

『赤星・西尾のドラフト対談』企画シリーズ第二弾。今回は選抜高校野球やU18代表合宿などで光る活躍や気になるプレーを見せた選手を「ドラフト注目の高校生」として2人が紹介。また、今年のドラフトで注目を集めるであろう5人の大学生を「大学生BIG5」として、どこの球団が狙ってきそうか、どの球団がハマりそうかを2人が議論し、5人を入札する球団を予想してもらったほか、「クイズ!正解はシーズン後」と題して、今シーズンのプロ野球についてクイズ形式で予想もしてもらいました。2人が悩みながら絞り出した予想をお楽しみください。

ドラフト注目の高校生

「明らかに昨年より数段成長している」として赤星さんが名前を挙げて評価した今朝丸裕喜投手(報徳学園) 【写真は共同】

「飛ばないバット」の導入が話題となり、昨年大会の12本に対してランニングホームラン1本を含めて3本のホームランに終わった今年の選抜高校野球。そんな中で赤星さんが印象に残った野手として名前を挙げたのが「ダントツで」神村学園の正林輝大選手。その理由を「ホームランも打ちましたし2試合で5安打。広角に打ち分けてバットに一番アジャストしていた。改めて素晴らしいバッターだと思いましたし肩も強くて足もある。今大会の野手の中でずば抜けていた」と話した。

 正林選手と共にスタンドインのホームランを放ったモイセエフ・ニキータ選手(豊川)については「高校生のレベルのスイングスピードではない。選抜ではホームラン以外は3三振と縦の変化球に対応しきれなかった部分もあるが、内側からバットも出せるので早い段階で木のバットでも打てそうな、良いバッター」と評した。西尾さんも「あれだけホームランの出ない大会でホームランを打ったことがすごい」と評価し、1打席目の滞空時間の長いファーストファウルフライも「6秒以上の滞空時間があった」とそのスイングスピードを評価した。

 優勝した健大高崎の頭脳・箱山遥人選手については、赤星さんはまずはそのキャプテンシーを「プロでも絶対に必要なもの」と評価。また肩の強さ、捕ってからの速さなどキャッチャーとしてのレベル、能力の高さも評価した。だが引っ張り傾向にあるバッティングを「右肩が出るのが早い」と課題も指摘。「右中間にも打てるようになるとバッティングの評価も上がってくる」と話した。

 ピッチャーでは「明らかに昨年より数段成長している。体型が変わっていますし球速も10キロくらい速くなった」として、赤星さんは報徳学園の今朝丸裕喜投手の名前を挙げた。また、2年生ながら今後の伸び代も含めて「クロスステップしてややスリークォーター気味の独特なフォームからのスライダー。あの曲がり方は普通じゃ対応できない。甲子園で1点も取られなかったのには理由がある」と大会優勝投手の健大高崎の左腕・佐藤龍月投手の名前も挙げた。

 選抜未出場組では、赤星さんは「映像でしか見ていませんが」と断った上で、「動画でも分かるキレのあるボールを投げていた」と選抜終了後に行われたU18代表合宿にも参加した北照の左腕・高橋幸佑投手の名前を挙げた。代表合宿を取材した西尾さんも「左投手の中で明らかにストレートが一番良かった」と話した。実際、高橋投手がピッチングを始めると初めは横から見ていたプロのスカウト達がそのボールを見るや、ゾロゾロとキャッチャーの後ろに移動していたという。

 西尾さんは、ほとんどの選手が代表合宿で木製バットに苦戦する中で「ポンポン放り込んでいた」という、花咲徳栄のショート・石塚裕惺選手の名前を挙げた。赤星さんも「大きい割に動ける大型ショート。将来的にもショートを続けながらバッティングも生かせる。高校生のショートではトップクラス」と評価。

 赤星さんは他にも「動画で見て凄いと思った」という、桐朋(東京)の森井翔太郎選手の名前を挙げた。投手と内野の二刀流で、投げ方は「野手投げ」ながらも練習では151キロ、試合でも140キロ後半くらい投げるというボールを「とんでもないボールを投げますよね」と投手としても評価しつつ、打撃も「将来性のあるすごい選手」と評価した。西尾さんも「バッティングも新基準のバットで捉えて確信歩きするくらいすごいものがある。昨年の夏くらいからちょっと騒がれ始めたが今年の夏は注目を集めそう」と夏の活躍に期待を寄せた。

 選抜未出場で代表合宿にも呼ばれていない選手にも注目の逸材がいるとして、西尾さんは知徳(静岡)の小船翼投手の名前を挙げた。魅力はそのサイズ。198センチ108キロの超大型投手。この春はMAX151キロ(収録後に152キロに更新)を記録し、試合終盤でも147、8キロを投げるなどスタミナもある。「フォームがややギクシャクしているのでスカウトの好みが分かれそう」とは言うものの、この夏一気に注目を集める存在になるかも知れない。

 ここまで名前の挙がった選手のなかで、「もし“阪神・赤星スカウト部長”だったら誰を推したいですか?」という西尾さんからの問いには、「バッターは正林君。間違いなくプロでやっていけそう。顔つきもいいし、走攻守揃っていて技術的な部分もそんなに時間はかからない」と太鼓判。ピッチャーでは北照の高橋投手の名前を挙げた。「左で『ドン!!』ではなく『ファ!!』というボール。打者目線からしたら『こういうボール嫌なんだよな』というボールが投げられる投手。僕がスカウト部長だったら将来性を含めてこういう投手を獲りたい」と話した。

 昨年のドラフトで高校生として唯一ドラフト1位指名された横山聖哉選手(上田西→オリックス)も、昨年のこの時期はあまり騒がれていなかった。ここから夏にかけて一気に評価を高めただけに、今回名前の挙がらなかった高校生たちもこれから一気にドラフト上位候補に浮上してくるかもしれない。

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