西武・甲斐野央、新天地で迎える新シーズン 支えとなった「同級生」の存在とブレない「継続」

加賀一輝

ベルーナドームのファンは温かい

温かい応援を背にベルーナドームでの躍動に期待がかかる 【写真は共同】

ーー本拠地・ベルーナドームについても伺います。3月13日、中日とのオープン戦で初めてライオンズの一員としてマウンドに上がりました。「応援がすごい」と感じたファンを味方につけての登板はいかがでしたか?

 ブルペンからマウンドに行く時にすごい歓声と拍手をもらって、温かい人たちばかりだなと思いましたね。高橋周平さんに二塁打を打たれて、そこからはランナーを還さないことだけを考えていましたが、無失点で終えて良かったなと。でも終わってみて、ベンチにいるとすごく応援してくれてたんだなと感じました。

ーーブルペンがグラウンド内にあるのもベルーナドームの特徴です。ホークス時代と真反対の三塁側で準備するのは違和感ありますか?

 違和感ありますよ。一塁側だったらセットポジション入って正面見たらグラウンドですけど、三塁側だと観客席があるのでファンの方と目が合っちゃいますね。視線は感じつつ、もちろんそれを言い訳にはできないので。逆に言うと違和感はそれぐらいかもしれないです。

ーーちなみに、スタジアムグルメが売りの球場でもあります。ご存知でしたか?

 なんとなく、よくバックスクリーンのビジョンで映ったりしていたのは覚えています。

ーースタジアム限定のグルメやケータリングで好きなものは?

 油そばが一昨年まであって、結構食べてたんですけど去年なくなっちゃって。こっちの地域のうどん(武蔵野うどん)を食べたこともありますね。

ーーご自身のプロデュースメニューを出すとしたら、ご希望は?

 特に自分のこだわりはないですけど、ホークスの時もファンの方から「グルメ美味しかったです」とメッセージをいただいて嬉しかったのを覚えています。ファンの方が自分のメニューを選んで食べてくれたら絶対に嫌な気持ちにならないし、むしろ良い気持ちになると思います。もちろん、ライオンズでも出していただけるのであれば協力します!

勝ちパターンへの思いは?

新シーズン開幕に向けて意気込みを語る甲斐野 【スポーツナビ】

ーー今季は勝ちパターンでの起用が期待されます。ご自身ではどう感じていますか?

 僕たち選手側は使われる立場なので、行けと言われたら行かなきゃいけない。後ろを任される投手はチームからの信頼があるとは思いますし、そこを目指してアピールしていきますが、そこで投げた・投げられなかったではなくて、一番は自分の役割を果たしたい気持ちが強いです。

ーーライオンズに来て変えようと思ったことは?

 特にないですね。昨シーズン終わってから継続している取り組みがありますし、それを変えるつもりもない。今のところ順調に来ているので、壁に当たるかもしれないですけど、いろいろ考えてやっていければと思います。強いて言えば、変わったのはグローブの色ぐらいじゃないですかね。

ーーグローブ、何色から何色に変えました?

 茶色から紫。ちょっと青っぽいんですけどね。グローブ自体が色もそうですけど、型もしっくりきたので今はそれを使っています。あとはユニフォームぐらいじゃないですか(笑)。

ーー最後に、ベルーナドームに来場する方へご自身のアピールをお願いします。

 普段ふざけてるんですけど、試合になったら真面目になるところですかね。あと球の速さはちょっと優れているので、MAX160キロのボールを見に来てもらえると嬉しいです。

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著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

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