ドジャースキャンプレポート2024(毎週木曜日更新)

打率.500、2本塁打、OPS1.486と絶好調の大谷に、最終戦で不安が残った山本 ドジャースキャンプいよいよ打ち上げ

丹羽政善

大谷の通訳に魅了された「Team Ippei」

大谷の通訳を務める水原一平さん(写真左) 【写真は共同】

 10日は、「Team Ippei」のメンバーもベイエリアから来ていた。大谷の通訳を務める水原一平さんの顔がプリントされた彼らは、大谷はもちろん、一平さんに魅了された理由をこう語った。

「大谷がマーク・カナの頭付近に投げたとき、カナが怒って、それにカート・スズキが言い返して、両軍の選手がグラウンドに出てきたことがあっただろ?」

 確かにあった。大谷がエンゼルスに所属していた21年5月28日のことである。

 その時、一塁側の最前列に座っていた彼らが一平さんに向かって、「後ろから、カナの背中をどついてこい!」と言うと、一平さんが、絶妙に切り替えしたと言う。

 それをここで紹介することははばかられるが、以来、彼らは一平さんのファンになった。

「大谷にもサインを貰いたいけど、一平にこのTシャツを見てほしくて」

 10日、一平さんと大谷が帰るとき、彼らは駐車場で2人の名前を連呼した。

 なお、そんなシーンはキャンプ初日から見られ、常に入り待ち、出待ちのファンがいたが、それも13日で終わりを告げた。夕方、その場所にいくと、これまでの喧騒が嘘のようにひっそりとしていた。

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著者プロフィール

1967年、愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務の後、95年秋に渡米。インディアナ州立大学スポーツマネージメント学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBAなど現地のスポーツを精力的に取材し、コラムや記事の配信を行う。3月24日、日本経済新聞出版社より、「イチロー・フィールド」(野球を超えた人生哲学)を上梓する。

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