相撲部屋潜入企画 お相撲さんの生活に迫る

お相撲さんの毎日の生活って? 宮城野部屋の力士たちの暮らしに迫る

飯塚さき

宮城野部屋のおおよそのタイムスケジュール。夜のちゃんこ後に夜食を食べてカラダ作りを進める力士もいるとか 【スポーツナビ】

 元横綱・白鵬の宮城野親方が率いる宮城野部屋にお邪魔した本企画。第3回は、普段の力士の生活に迫る。相撲部屋ではどんな生活をしているのか、若い衆の暮らしと関取衆の暮らしはどう違うのか。十両・天照鵬のインタビューも交えて紹介しよう。(第3回/全4回)

朝稽古、ちゃんこ、掃除――若い衆の生活

 力士の日常。一般的には、「朝稽古して、ちゃんこを食べて、昼寝する」というイメージで定着していると想像する。大まかにはその通りだが、では実際に力士たちがどんな一日を過ごしているのか、また部屋によってどんな違いがあるのか、ここで詳しく紹介していこう。

 朝稽古の時間は部屋によってまちまちだが、6時台から始まり、10~11時に終わる部屋が多い。力士の人数によって、なかには12時を過ぎても終わらない部屋もある。宮城野部屋はどうだろうか。師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)に聞いてみた。

「稽古は朝8時から始まるから、下の子たちは7時には起きて、それまでにまわしをつけて準備します。終わるのはだいたい11時くらいかな」

 稽古の様子やトレーニング内容は第1回で紹介した通りだが、力士たちは毎日朝から厳しい稽古で汗を流して1日の始まりを迎える。
 若い衆にはちゃんこ番が当番制で回ってくるため、ちゃんこ番の日は稽古を途中で切り上げ、部屋のキッチンに立つ。朝稽古が終わると、上の力士から風呂に入って、親方から順にちゃんこを囲む。関取衆が風呂に入り、親方がちゃんこを食べている間は、若い衆が親方の食事の給仕をする。

 親方のちゃんこが終わったら、力士たちも順番にテーブルを囲む。後片付けを済ませたら、2階の大部屋で昼寝の時間だ。宮城野部屋では、15~16人の若い衆が大部屋で共同生活を送っており、それぞれのスペースで午後の時間を過ごす。

 16時には、全員昼寝から起きて掃除をする。夜のちゃんこは18時から。昼間のようにまた皆で食卓を囲み、終わったら自由時間だ。自由時間は皆何をしているのか聞くと、「部屋でゲームしたり、夜食を食べに外に行ったり、みんなでゲームセンターに行くこともあります」とのこと。部屋の用事が多い若い衆も、夜は各々息抜きの時間を過ごしているようである。

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著者プロフィール

1989(平成元)年生まれ、さいたま市出身。早稲田大学国際教養学部卒業。ベースボール・マガジン社に勤務後、2018年に独立。フリーのスポーツライターとして『相撲』(同社)、『大相撲ジャーナル』(アプリスタイル)、スポーツ庁広報ウェブマガジン『Deportare』などで執筆中。2019年ラグビーワールドカップでは、アメリカ代表チーム通訳として1カ月間帯同した。著書『日本で力士になるということ 外国出身力士の魂』、構成・インタビューを担当した横綱・照ノ富士の著書『奈落の底から見上げた明日』が発売中。

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