「アレンパ」を目指す阪神キャンプに袴田彩会が潜入! ブレイク期待の若虎、強さの秘密を徹底リポート

袴田彩会

一軍キャンプで見えた強力投手陣が生まれた理由

ブルペンで練習を見学。リーグ最強投手陣のボールの迫力に度肝を抜かれました 【撮影:スリーライト】

 翌日は一軍キャンプの取材で、バイトするならエントリー宜野座スタジアム(宜野座村野球場)へ。阪神は昨年、38年ぶりの日本一に輝いたこともあって、球場周辺も祝福ムードでいっぱい! ガーデニングで「祝・日本一」を演出したり、とても華やかでした。グラウンドや室内練習場もとても立派で、充実した練習ができる環境だなという印象でした。

 私が球場に入ってまず驚いたのは、メディアやファンの数! プルペンを覗くと、私の周りに新聞・テレビなどの記者さんたちが50人以上はいたと思います。投手担当、野手担当、監督担当など、1社につき5人前後の担当者が取材をしているとのことで、さすが阪神ですよね。ブルペンには、ファンのみなさんが座って見られるように観客席もありました。こんなにたくさんの人たちの視線を感じながら練習する選手たちは、まったく気が抜けないですね。

ブルペンでの投球を終えた青柳晃洋投手に話を聞くことに成功! 【撮影:スリーライト】

 ブルペン取材では、青柳晃洋投手にお話を伺うことができました。青柳投手といえば、昨年セ・リーグ史上初のMVP&新人王をダブル受賞した村上頌樹投手と一緒に自主トレをしていて、村上投手の覚醒は青柳投手のアドバイスがあってこそ。

「頌樹は変わりましたね。昨年の自主トレは先輩の話を聞く方だったけど、今年は教える方になっていました。自信がついたのだと思います」と青柳投手。
 青柳投手から村上投手に、そして、その村上投手が今度は下村投手など後輩たちに教える番。阪神の素晴らしい投手陣は、こうして強くなってきたのだなぁと実感しました。

 思えば阪神での最年長選手は1990年生まれの西勇輝投手。生え抜き選手が多く、若いチームだからこそ、伸び伸びとできている部分もあるのではないでしょうか。「先輩たちが良い雰囲気を作ってくれている」と下村投手も話していましたね。

能見篤史さん(右)が門別投手と会話。どんなことを話していたのでしょうか? 【撮影:スリーライト】

 そんな投手陣の中で、今年大注目の存在が門別啓人投手! 高卒2年目の若い投手ですが一軍キャンプに抜擢され、このキャンプ1番の注目と言っても過言ではありません。私は、ちょうどブルペンでの投球練習を見ることができました。技術面のことは私にはわかりませんが、目を奪われたのはガッシリとした下半身! 体格は隣で投げる先輩投手と比べても「まだ若い」という印象はまったく感じさせないほど。

 そんな門別投手を見ていると、球を受けている坂本誠志郎捕手の後ろに岡田彰布監督の姿が。私は岡田監督を観察。すると、真面目な顔で見ていたかと思うと、門別投手の球を見て少しニヤリとしたのです。球場を訪れていた能見篤史さんも「あれはヤバイ!」と評価。どのくらいヤバイのか、能見さんには当日(8日)夜に配信した『野球を語らナイト』でもたっぷりと語っていただきましたので、ぜひそちらをチェックしてみてください!

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著者プロフィール

1990年12月10日生まれ。静岡県静岡市出身。青山学院大学文学部史学科卒業後、東北放送に入社。アナウンス部に所属し、情報、バラエティ、スポーツ、震災取材と幅広く担当した。2018年に退社し、現在はフリーアナウンサーとして活動中。東北放送時代にプロ野球を担当していたことから野球への知識が深く、スポーツナビの「袴田彩会の野球を語らナイト」のほか、YouTube「里崎チャンネル」、「プロ野球ニュース」(フジテレビONE)などでMCを担当。2021年に「スポーツナビユーザーが選ぶ好きなスポーツアナウンサー」で女性部門1位に輝いた。

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