正月競馬で早くも24年主役候補が揃い踏み! 帯広、園田、川崎、名古屋、佐賀で重賞7連発

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地方競馬ではお正月から各地で重賞が盛りだくさん、4日の名古屋競馬では古馬による名古屋記念が開催される(写真は昨年の勝ち馬メルト) 【提供:愛知県競馬組合】

 競馬ファンの皆さま、新年あけましておめでとうございます。有馬記念、東京大賞典、さらには桐花賞、高知県知事賞と怒涛のように過ぎていった2023年末はどのように過ごされたでしょうか?

 え、もちろん正月競馬でガッポリお年玉をいただくために除夜の鐘を聞きながら競馬予想に励んでいたですって! そうでしょう、そうでしょう。JRAでは「年の初めは金杯」と言いますが、全国的に見れば競馬は1月1日の元日から早くもゲートオープン。おせちをたらふく食べてゴロゴロする寝正月なんて言葉は競馬ファンにはありません。2024年も張り切って競馬ライフを楽しみ、いきなりドカンと一発、大きな花火を打ち上げようではないですか。

 そして、そんな競馬ファンの心をさらに熱くさせてくれる全国各地のエース候補が新年から早くも揃い踏み。というわけで、1月2日~8日の1週間にかけて開催される各地方の重賞展望と行きたいと思います!

現役最強メムロボブサップ、4歳3冠狙うキングフェスタ

 全国のトップを切って開催される新年一発目の重賞は、体重が1トンを超える巨大な「ばん馬」がそりを引いて競走する「ばんえい競馬」。帯広競馬場で1月2日に行われる帯広記念だ。

 同レースは古馬重賞としては年度末の3月に開催されるばんえい競馬の総決算・ばんえい記念に次ぐ格式の高いレースとして位置づけられており、ばんえい記念を見据えたステップレースにもなっている。昨年のばんえい記念覇者であり現役最強のメムロボブサップ、その最強馬を2走前の北見記念で下した昨年の帯広記念覇者アオノブラック、昨年の帯広記念2着の古豪10歳馬メジロゴーリキなど、新春を飾るのにふさわしい好メンバーがそろった。

 さらに、翌3日は4歳(明け5歳)限定の天馬賞が行われる。ばん馬はサラブレッドとは違って成長が遅い傾向にあるため、3歳のみならず4歳馬にも世代限定の重賞が設けられており、天馬賞は「4歳三冠」の最終戦にあたるレースだ。ここには柏林賞、銀河賞を制した二冠馬キングフェスタが出走。年末には3歳のマルホンリュウヨウが惜しくも三冠を逃したが、4歳三冠最終戦ではトリプルクラウンが誕生するか、注目の一戦になる。

 また、これまでばんえい競馬を見たことがなかったという人はこれを機会にインターネットのライブ配信などで観戦し、日本が誇るもう一つの競馬文化にぜひとも触れていただきたい。

園田の中距離路線・新エースを目指して

 サラブレッド競走で新年最初の重賞となるのは、1月3日に兵庫・園田競馬場で行われる古馬ハンデ戦の新春賞。2019年~22年にかけてトップハンデを背負ったエイシンニシパが4連覇を飾ったが、同馬が不在となった昨年は一転、最軽量52kgの4歳牝馬アキュートガールが勝ち、トップハンデの1番人気は10着大敗。いかにもハンデ戦らしい結果となった。

 今年は昨年秋に転入してきた元JRAオープン馬のアラジンバローズが58kgのトップハンデ。この斤量が示す通り、実力はここでも一歩リードしているものがある。これに続くのは57.5kg、地元生え抜きのツムタイザンだ。3歳時の屈腱炎を乗り越えて、昨年は2年7カ月ぶりの重賞Vとなる摂津盃1着など復活の1年となった。元JRA馬を撃破し園田の新・中距離エースへと名乗りを挙げたい。

 また、昨年の勝ち馬アキュートガールが連覇を狙って今年も参戦。同レース以降、勝ち鞍がなく夏場は低迷してしまったが、前走の園田金盃では上がり最速で4着と復調ムード。1年ぶりの復活星へ視界良好だ。

南関重賞のトップを飾るのは今年から川崎マイラーズ

 同じく3日には神奈川・川崎競馬場で南関東最初の重賞である川崎マイラーズも行われる。これまで南関東の新春重賞といえば中距離の報知オールスターカップだったが、2024年から実施される「全日本的なダート競走の体系整備」により、川崎マイラーズが5月から正月開催に移行。これにより2月のフェブラリーステークス(東京競馬場、2月18日)、あるいは春の大一番・かしわ記念(船橋競馬場、5月1日)を頂点としたマイル路線の口火を切るレースとなった。

 ここには笠松グランプリ1、2着馬のルーチェドーロエアアルマス、大井のマイルグランプリで3着好走のデュードヴァン、9カ月ぶりの前走を快勝して目下4連勝中の東京ダービー2着馬ギャルダルなど24年のトップマイラーを目指す精鋭が集結。また、21年の川崎記念、かしわ記念を制したGI級2勝馬の8歳馬カジノフォンテンが復活をかけてマイルに戻ってきたことも注目だろう。南関マイル路線は新年から熱い!

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