井上尚弥、周囲の楽観論と裏腹に強める危機感 慢心とは無縁の姿勢でタパレスをKO宣言
2階級4団体統一を懸けた世界スーパーバンタム級王座統一戦に向けて公開練習を行った井上尚弥 【写真は共同】
2022年12月、バンタム級(53.52キロ)でアジア初の4団体統一を成し遂げてから1年。夏に新階級での2団体統一王者となり、今度は世界でもテレンス・クロフォード(アメリカ)しか成しえていない2階級での4団体統一を目指す(※クロフォードはスーパーライト級とウェルター級で4団体統一を達成)。戦前の下馬評では井上の圧倒的優位は揺るがないが、スーパーバンタム級も井上が完全制覇を果たすのか。これまでの戦いから井上の充実ぶりを振り返る。
※リンク先は外部サイトの場合があります
“一番強い”フルトンを難なく退けたモンスター・井上
スーパーバンタムで最強のライバルと目されたフルトンを難なくKOで沈めた 【写真は共同】
ボクシングではハードパンチャーが階級を上げ、相手の耐久力が上がることで倒せなくなることも少なくないが、井上にとってスーパーバンタムはまだ“階級の壁”とならなかった。無敗同士の対決となった注目の一戦は、KOでフルトンに初黒星を与えた。
試合後の井上は「スピードもパワーも充実した内容が見せられた。それでもスーパーバンタム級初戦ということで、練習で“こうしたらいいんじゃないか”という方向性が見えました。リカバリーや減量法、まだ改善できることも山ほどあるし、まだまだ強い姿を見せれるんじゃないかと思います」と、新階級での手応えと自身のさらなる“伸びしろ”を口にした。
フルトンはスピードとテクニックに長けたアウトボクサーで、身長・リーチともに井上を上回る。現在はフェザー級(57.15キロ)に転級したようにスーパーバンタムでも大きな選手で、そうした相手に井上は初回から前へ出て、圧力を掛け試合を支配。ジャブやボディで削り、8RにKOで仕留めた。
フルトンについては「この階級で一番強い」と井上自身が評価してきたが、まだ新階級での第1戦。スーパーバンタムとしては未完成でありながら最強の相手を圧倒してしまうのだからたまらない。
続きはスポーツナビ公式アプリ(無料)で読むことができます。
- アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
- Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
- iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
- iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。
- 前へ
- 1
- 2
- 次へ
1/2ページ