スポーツナビでは、『データスタジアム』社が開発した対戦予測シミュレーションを基に、Jリーグ毎節の予想スコアと試合結果の確率を紹介する。対戦予測シミュレーションは、今季の各チームの攻撃パターン、被攻撃パターン、ボール奪取位置、点差状況など詳細なデータを用い、対戦カード毎に300回対戦させた結果を表したものだ。注目カードについてはこのシミュレーションの結果から確率の高い上位3つのスコアを掲載する。予想スコアから試合展開を想像するもよし、スポーツくじ「WINNER」の予想に生かすもよし、データを活用して、Jリーグ観戦の楽しみ方を増やしてみてほしい。

　J2もいよいよ残り2節となった。町田の昇格と優勝は決まったものの、もう1枠の自動昇格はいまだ決まっていない。さらにJ1昇格プレーオフという話に広げれば、11位の群馬にまで昇格への道が残されている。この「戦国J2」を抜け出し、来季の舞台をJ1に移すのはどのクラブか。

　今回は自動昇格を激しく争う3チームに焦点を当てたい。まず、現時点で2位に立つ清水は大宮との「オレンジダービー」に臨む。前節、ホームで熊本に痛恨の敗戦を喫したものの、自力での昇格を残している有利な状況であることには変わりない。予想スコアトップは大宮の後半戦の復調も反映され1-1の引き分けとなっているが、勝率は大宮の21.0%に対して清水は46.3%と、倍以上の確率だ。確実に勝点3を奪いたいホームチームに対し、大宮も引き分け以下で21位以下が決まる状況にあり、勝利以外は許されない。前節は甲府に完封負けを喫したものの、それまで4連勝を達成していた調子の良さを取り戻せるか。

　2位清水を勝点1差で追う3位磐田はホームで水戸と、4位東京Vはホームで栃木とそれぞれ対戦。磐田と水戸のゲームは勝敗分布では水戸の方が高い勝率を誇り、予想スコアトップ3に磐田の勝利はランクインしていないが、直近の対戦では磐田が3連勝中。東京Vも予想スコアトップ2がドローで接戦が見込まれるも、栃木戦は通算成績で14勝8分4敗、直近8戦負けなしかつ現在無失点で3連勝中となっている。両チームとも、過去の相性の良さを生かして清水に食らいつけるか。

　その他の試合を含む、J2第41節11試合の予想スコアと試合結果の確率は下図の通り。ACLと並行しながら「負けない力」を身につけた甲府など、J1昇格プレーオフや残留確定を目指すカードが多く組まれており、どの試合からも目が離せない。