オリックス宮城「ここまでの自分は50点」 連覇に向けての意気込みと“Bs夏の陣”への思いを語る
【写真は共同】
WBCを経て「少し大人になったのかな」
やっぱり優勝したシーンですね。大谷(翔平)さんがマイク・トラウト選手から三振を取って、ブルペンからみんなで走っていったシーンが印象に残っています。うれしかったですね。
――世界一に向けて共に戦った侍ジャパンのメンバーは、宮城投手にとってどんな存在ですか。
もう本当に頼もしい先輩方、同級生です。後輩も1人いましたけど、皆さん優しいですし、頼もしかったなと思います。これからも野球界を引っ張っていく存在だし、もっともっと野球界を盛り上げていく存在だと思うので、一緒に頑張りたいです。
――シーズンに入ってから、WBCで得た経験や知識が生かされていると思うところはありますか。
自分自身、まだまだ未熟なので「これがこう変わった」というのはよくわからないですけど……少し大人になったのかなと感じます。考え方や切り替え方が、昨年や一昨年までの自分とはちょっと違うのかなと思うこともあって。今までは点を取られたりしたら引きずってばかりだったんですが、今は「やるべきことをやろう」という感覚になってきています。
タイトルは「最後の最後で獲れたら」
半分、50点ぐらいだと思います。
――50点と自己評価した理由は?
いいところもありますけど、悪いところもたくさんあるので。いいところは、長いイニングを投げることができて、完封も2回できたところ。昨年と比べて、より長いイニングを投げられているのでよかったのかなと思います。
ただ、日本ハム戦(4月25日)では2回持たずに降板したり、DeNA戦(6月11日)は打たれて切り替えられなかったり……。自分自身に迷いというか、バタバタした部分もあったりしました。いい結果のあとにダメになったり、波の激しい部分もあったので50点ですね。結果がすべてですが、内容が悪ければ結果も悪くなる。反省するところばかりです。
――うまくいかなかった投球や、そのとき感じた課題はどう修正してきましたか。
キャッチボールからしっかりやり直しています。正しいフォームというか、自分なりのいいフォームがあるので、そこでいい球を投げられるように修正している感じです。結果が出ていないと試合に入るまでは不安がありますけど、やってきたことを信じてやっていますね。
――今年からオリックスに加入した森友哉捕手とバッテリーを組むことが増えていますが、何かアドバイスをもらうことはありますか?
悪いときには特にいろいろアドバイスをもらいますね。DeNA戦ではなかなか気持ちが切り替えられなかったんですけど、「悔しい気持ちはわかるけど、投げている間は主役なんだから」という言葉をかけてもらって。それが響いたというか、さらに一生懸命やらないとなと思いました。
――交流戦ではバッティングでも活躍され、タイムリーヒットも打ちましたよね。
今年の交流戦は自分のバットを作って臨んだんですが、なんとか打ててよかったです。(山﨑)福也さんと競っていたのですが、「結果は同点だったね」って話を笑いながらしました。
――チームは連覇もかかっていますが、今のチームの雰囲気はいかがですか。
めちゃめちゃいいと思います。いつも通りというか、焦っている感じもないですし。僕もそうですけど、若い選手がのびのびできる環境があって、生き生きしている感じです。みんな「野球が楽しい」と感じながらプレーできていると思いますね。
――これからオールスターゲームを経て、シーズン後半戦に入ります。意気込みを教えてください。
まずはケガなく1年間投げきりたいです。できれば規定投球回を投げて、勝利数も昨年より一つでも多く積み重ねたいと思います。タイトルも獲りたいですけど……まだ全然です。(山本)由伸さんがいるので。シーズンの最後の最後で獲れたら自慢したいなというくらいです。由伸さんはいつの間にか3冠くらい獲っているので(笑)、自分もいつの間にか獲れたら幸せですね。