村田諒太が繰り返した「セッション」 自分自身にとっての“ベスト”を探し求めて
ゴロフキン戦までの半年間、村田諒太は「セッション」を繰り返した 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】
「強さとは何か」を追い求めてきたボクサー村田諒太の『世紀の一戦』までの半年間を綴ったドキュメンタリー。
コロナ禍で 7 度の中止・延期という紆余曲折を経て、最強王者ゴロフキンとの対戦に至るまでの心の葛藤、スポーツ心理学者の田中ウルヴェ京さんと半年間にわたって続けてきたメンタルトレーニングの記録、虚栄や装飾のないありのままの村田諒太を綴った一冊から一部を抜粋して公開します。
田中ウルヴェ京さんとの出会い
京さんはシンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)の名選手だ。1988年ソウル五輪では、小谷実可子さんと組んだデュエットで銅メダルを獲得されている。引退後は日本やアメリカ、フランスの代表チームでコーチとして10年ほど指導した後、スポーツ心理学の勉強のためにアメリカに留学し、修士号を取って帰国された。現在は博士号(システムデザイン・マネジメント学)も取得し、現役アスリートや経営者、一般の人まで幅広くメンタルトレーニングを指南されている。テレビのコメンテーターなどでも活躍されているので、ご存じの方も多いだろう。
僕と京さんは少し前からLINEでもやり取りするようになった。話題は互いの近況報告や東京オリンピック、そのときどきの時事問題のほか、哲学やキリスト教、読書など多岐にわたった。
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