堂安律『俺しかいない』

W杯を終えた堂安律が目指す理想像 「絶対的で圧倒的な日本代表の中心に、俺はなる」

堂安律
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 日本中を興奮と感動に包んだカタールW杯を終え、「日常」に戻った堂安が思うこととは? 【Photo by Sebastian Widmann/Getty Images】

“有言実行”で日本サッカーを背負う堂安律、待望の初書籍。
今、夢を追いかけているすべての人たちへ。
逆境を楽しみ、自分を信じ抜く──。
夢に向かって突き進む、唯一無二の“堂安語録”。

カタールW杯でドイツ・スペイン相手に劇的弾を叩き込み、日本代表の快進撃を牽引した堂安律。たとえ批判を浴びようとも、大きな壁にひるむことなく、逆境を楽しみ、常に自分を信じ続けることができるのはなぜか──。

挫折や葛藤を乗り越えて揺るぎない自信を身に付け、W杯という夢舞台で圧倒的な輝きを放つまでの軌跡を克明に記した、待望の初書籍。その一部を抜粋して公開します。

それでも、俺はメッシやエムバペに勝ちたい。その気持ちにウソはつけない

 サッカー選手になってからずっと言い続けている目標はCL(チャンピオンズリーグ)優勝。それを果たさないと、現役生活を終えたときに「よくやったな」と自分に言えない。カタールW杯を経験して、その距離が近づいた感覚はまったくない。むしろ、あのアルゼンチンとフランスの決勝戦を見せられたら、誰が近づいたなんて言えるのか。

 俺は決勝戦を見て、悔しさでいっぱいだった。やっぱり上には上がいる世界なんだなと思い知らされた。本当に恐ろしい世界だけど、彼らには負けたくないし、彼らよりも上に行きたいと思ってしまう。CL優勝までの距離だけじゃなく、メッシやエムバペとの距離も近づいてなんかいない。彼らのプレーを見て、カタールW杯で敗退した全選手が危機感を感じただろう。

 「おまえなんか、勝てるわけないだろ」と言う人がいるかもしれない。それでも、俺はメッシやエムバペに勝ちたい。その気持ちにウソはつけない。やれることをすべてやらなきゃ絶対に彼らに届かないことは明らかだ。だからこそ、少しでも彼らに近づけるように、自分の課題と向き合い、謙虚にやるしかない。
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