堂安律『俺しかいない』

「反骨心」こそが堂安律の原動力 日本代表デビュー戦での想いと代表初ゴールでの誓い

堂安律
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【Photo by Koji Watanabe/Getty Images】

“有言実行”で日本サッカーを背負う堂安律、待望の初書籍。
今、夢を追いかけているすべての人たちへ。
逆境を楽しみ、自分を信じ抜く──。
夢に向かって突き進む、唯一無二の“堂安語録”。

カタールW杯でドイツ・スペイン相手に劇的弾を叩き込み、日本代表の快進撃を牽引した堂安律。たとえ批判を浴びようとも、大きな壁にひるむことなく、逆境を楽しみ、常に自分を信じ続けることができるのはなぜか──。

挫折や葛藤を乗り越えて揺るぎない自信を身に付け、W杯という夢舞台で圧倒的な輝きを放つまでの軌跡を克明に記した、待望の初書籍。その一部を抜粋して公開します。

「悔しかったロシアW杯落選。同世代の活躍で反骨心に火がついた」

 海外挑戦1年目のシーズン終盤、ロシアW杯の2か月前に受けたインタビューで、俺は日本代表についてこんなことを語っていた。

 俺自身、東京五輪世代と言われるけど、サッカー選手としてやっている以上、日本代表を目指さないといけないし、五輪よりもやっぱりW杯ですよ。督監が誰であれ、俺が追いかける立場なのは変わらない。今、日本代表の状態がよければ、俺がW杯で招集される可能性はゼロに近いけど、この状況のなか西野(朗)さんもなにかスパイスを加えたいと思っているでしょうし、もし呼んでくれたらいいスパイスになる自信はありますよ。だからこそ、残りのシーズンはみんなを驚(おどろ)かすような気持ちでやりたいですね。ちょっとずつ自分にチャンスが転がってきているんじゃないかと思っているので、なんとか自分の力を見せたい。正直、チャンスあると思いません?(笑)

 自信がなかったら、もし呼ばれても「できません」って言いますよ。ただ、今は自信がある。俺の目標は東京五輪の前後には CL(チャンピオンズ・リーグ)に出られるようなクラブに移籍することで、将来的にはCLの決勝でプレーしたいと思っていますけど、今、決勝でプレーできるかといえば、ハッキリとした自信はない。意外と現実思考ですから。もし俺が今バロンドールをとるって言ったら、それこそ大きすぎる夢だけど、W杯やCLならがんばれば行けるでしょ。
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