春季キャンプで見たい! 期待の若手をチェック

春季キャンプで見たい期待のセ・リーグ若手野手8選 谷繁元信&里崎智也が期待するDeNAのドラ1捕手

前田恵

中山礼都が坂本からポジションを奪えるか

谷繁氏は中山礼都に、坂本勇人を焦らせるくらいの成長を期待している 【写真は共同】

――さて、3人目はいかがでしょう。

谷繫 面白い選手はたくさんいるんですよ。広島なら、僕は羽月隆太郎選手が結構面白いバッターだなと思っています。元気があって、キャラクターがいい。あとは、巨人の中山礼都選手。坂本勇人選手もまだまだできるとは思いますが、いずれ来るであろう世代交代を考えるとね。昨年も少し経験を積むことはできたけれども、今年はもう少しレベルを上げていってほしい選手の1人ですね。

――競争相手の存在がとんでもなく大きいですね。

谷繫 でかすぎるでしょう。そこで、「中山が成長したから坂本さん、違うポジションに行ってもらえますか」ぐらいのことを言わせるような成長ぶりが見られれば面白いと思いますね。

里崎 坂本選手の力が落ちたから、中山選手がショートに入るということではなくてね。

谷繫 でも、僕がドラゴンズのとき、荒木(雅博)、井端(弘和)、森野(将彦)といった内野手が出てきて、「じゃあ立浪(和義=現監督)さん、そろそろレフトに行ってくださいよ」という雰囲気になりましたからね。そういう競争があれば、チーム力は上がりますよ。特に巨人は若い選手、特に野手がもうちょっと頑張っていかなければいけないと思うので。あとは、やっぱりドラフト1位のルーキー・浅野翔吾選手ですね。すぐにも使ってほしいくらいなんだけど……。

里崎 巨人って、言うほど外野がいないですしね。外国人選手2人、退団したでしょう。

谷繫 丸(佳浩)選手をライトかレフトにコンバートして、浅野選手をセンターで使えばいいのにね。原(辰徳監督)さんなら、やりそうな気もするけれども。

里崎 可能性はありますよね(笑)。

谷繫 あるね。そこは、キャンプを見てからだろうけど。

里崎 僕は阪神ドラフト1位の、森下翔太選手も気になります。佐藤輝明選手が三塁に回って外野が空くので、そこにうまくハマってほしい。長打力もあるようだし、プロで通用するかどうか、見るのが楽しみです。


企画構成:スリーライト

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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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