連載:WBCプール展望&ライバル国分析

【WBCプールA展望】亡命選手が初参加のキューバに注目 連続ベスト4のオランダなど混戦模様か?

データスタジアム株式会社

オランダ

戦績
2006年:1次ラウンド敗退
2009年:2次ラウンド敗退
2013年:ベスト4
2017年:ベスト4

【画像提供:データスタジアム株式会社】

 長年にわたり欧州野球界のトップに君臨し続けているオランダ。WBCでは徐々に成績を上げてきており、2013年の大会ではキューバに2度勝利して初の準決勝進出を果たす。前回大会の2次ラウンドでは日本と打撃戦を繰り広げると、キューバとイスラエルには大量点差で圧倒。準決勝ではプエルトリコと延長11回の熱戦を演じるも、タイブレークで惜しくも敗れた。

 チームの大きな特徴は、カリブ海のキュラソー島出身の選手を中心とする強力な野手陣。今大会もX.ボガーツ(パドレス)といったメジャーリーガーや、W.バレンティン(元ソフトバンク)が参加する見込みだ。一方、投手陣は過去の大会でも大量失点を喫するケースが度々あり、やや安定感を欠く。決勝まで駒を進めるには、持ち前の打ち勝つ野球を貫けるかどうかがカギとなりそうだ。

キューバ

戦績
2006年:準優勝
2009年:2次ラウンド敗退
2013年:2次ラウンド敗退
2017年:2次ラウンド敗退

【画像提供:データスタジアム株式会社】

 前回大会では日本とともに1次ラウンドを突破するも、2次ラウンドで3連敗を喫したキューバ。近年は他国に押されている印象を受けるが、今大会ではこれまでにない強力なチームとなるだろう。というのも、亡命選手の参加が初めて実現するからだ。Y.モンカダ、L.ロベルト(ともにホワイトソックス)をはじめとするメジャーリーガーや、マイナーでプレーする選手たちが加わり、投打ともにレベルアップが期待される。

 中でも、NPBでおなじみのL.モイネロ(ソフトバンク)、R.マルティネス(中日)らを擁するブルペン陣は強力だ。それだけに、先発投手の出来が勝敗のカギを握るだろう。世界各国で活躍する選手たちが集結する今大会では、悲願の頂点を目指す。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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