春季キャンプで見たい! 期待の若手をチェック

キャンプで見たい若手選手パ・リーグ投手編 昨年の甲子園を沸かせたスターが期待を集める

前田恵

高卒2年目右腕が一気にブレイクするか

ウインターリーグで充実の日々を送った風間球打。千賀が抜けた今季にチャンスを掴みたい 【写真は共同】

 得票率13.64%の3位は、プロ2年目の風間球打(ソフトバンク)だ。世代ナンバーワンの呼び声高く入団した昨季は右ひじの不調により、プロ入り初登板が10月の三軍戦まで延びた。11月から2カ月参加したオーストラリアのウインターリーグ(ABL)で、徐々に実戦の球数を増やし、最後は先発で約70球の力投。「ウインターリーグですごいピッチングをしていたから」と、そこまできっちり追いかけて見守ってくれたファンのためにも、今季一躍、一軍のマウンドを狙う。

 今年の日本ハムドラフト1位・矢澤宏太が、得票率13.42%の僅差で4位。日体大3年次から二刀流に挑戦。MAX152キロの速球に50m走5秒台の俊足、長打力を兼ね備える。「二刀流で150キロ以上を見たい」「投打どっちで行くのか分からないけどどっちにせよ楽しみ」と、大谷翔平(エンゼルス)の再来なるか、ファンは胸を躍らせている。

 5位以下は、得票率10%以下で票が割れた。ここまでランクインしていないチームからは、ロッテの高卒3年目・中森俊介が得票率7.58%の7位、楽天のルーキー・荘司康誠が同6.71%の9位。荘司に寄せられたコメントの中で、最もシンプルだった「すき」は逆にインパクト大で、筆者もすき。なお、6位(得票率7.79%)のソフトバンク・大野稼頭央には「鹿児島出身なので」と、同県人からの熱い応援が多数届いた。キバレ(鹿児島弁で「頑張れ」)、大野!

(文:前田恵、企画構成:スリーライト)

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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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