ベスト8進出チームの特徴をデータで分析 W杯決勝に勝ち進むのは?

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堅守のモロッコと最多得点のポルトガル

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モロッコvs.ポルトガル
 8強の中でダークホースと言えるモロッコ。4得点は8強の中で最も少なく、1失点は出場全32チームの中でチュニジア(グループステージで敗退)と並び最少タイと堅守を誇る。無失点に抑えた相手はクロアチア、ベルギー、スペインとワールドカップの上位常連国であり、タックル数の多さが表すようにハードワークをベースとしたサッカーは今大会のサプライズのひとつとなっている。

 そんなモロッコと対戦するのはイングランドと並び最多得点を挙げているポルトガル。クリスティアーノ・ロナウドやブルーノ・フェルナンデスらを擁し、スピードのあるカウンターを中心に、中央からのラストパスが多いことが特徴だ。モロッコ相手には保持する展開が予想されるため、相手のストロングポイントであるプレスに対してどう攻略するかには注目したい。モロッコはこれまで相手の保持時間が長い試合をしてきているが、攻撃時はカウンターだけではなく、パスをつないでからのシュートも多いため、モロッコの攻撃にも注目して欲しい。また、どちらもセットプレーからの被シュートが多く、流れの中で決定機が少ない場合はセットプレーもポイントになりそうだ。

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前回大会王者フランスの気になる無失点試合「ゼロ」

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イングランドvs.フランス
 多くのタレントを抱えるチーム同士の注目の一戦。フランスのここまでの4試合は、対戦相手のスタイルによりポゼッションからのシュートが多くなっているが、攻撃の特徴はやはりキリアン・エムバペの速さを生かした左サイドを中心とした崩しだ。左サイドからのラストパスが多くなっていることからもこれは明らかである。

 また、ブラジルに次ぐシュート数やペナルティエリア進入回数を誇り、他の選手を含め攻撃陣が好調であることが読み取れる。フランスは自陣の空中戦勝率が高いため、対するイングランドのハリー・ケインやセットプレー時のハリー・マグワイアとのエアバトルをどちらが制すかもポイントになるだろう。

 フランスの気になる点として、ここまで無失点試合がゼロであるというところ。グループステージ初戦のオーストラリア戦では前半序盤に先制点を許し、2戦目のデンマーク戦では1-0から同点ゴールを献上。3戦目のチュニジア戦は0-1で負けている。トーナメントでは1点が重くのし掛かるため、強力な攻撃陣を擁していても直近3試合を無失点に抑えているイングランドを相手に苦戦を強いられる可能性もある。

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 ここまで準々決勝の対戦カードごとに8カ国のデータを紹介してきたが、データどおりに展開しないのもスポーツの醍醐味。今大会で幾度と起こっているように劣勢と見られていたチームが勝ち上がる可能性もあるだろう。ちなみに本コラム掲載直前(12月8日17時30分)の「決勝カード予想」のオッズでは、1番人気は「ブラジルvs.フランス」の2.1倍、2番人気は「ブラジルvs.イングランド」の3.9倍となっている。ぜひ各国のデータとオッズを見ながら予想を楽しんでほしい。

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著者プロフィール

日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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